『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

福島県の小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。2月に単著発売予定「流動型『学び合い』の授業作り」

当ブログの内容は、全てなおたかの個人的見解です。

本を読まねば

最近、読書量が極端に減っています。もともとそれほど「読書家」というタイプでもなかったのですが、それにしても減りすぎだ!文章を書く速さも落ちているんですよね、最近。これって本を読んでいないせいかも。

ということで、自分の読書欲(という言葉があるかどうかは分かりませんが)を高めるために、「オススメの『学び合い』の本」でも紹介してみようと思います。なお、ここでオススメしている本は、“これから『学び合い』をやってみようと思っている”または“部分的に取り入れている”“小学校教員”を想定しています。中・高の先生向けの本は、きっと他の方が紹介してくれるでしょう。どなたか宜しくお願いします。

 

 

1  これから『学び合い』を始める方へ

クラスがうまくいく! 『学び合い』ステップアップ

クラスがうまくいく! 『学び合い』ステップアップ

 

もし、3学期から『学び合い』をスタートしようという方がいらっしゃるなら、まずはこの本をじっくり読破してください。基本的なことがかなりしっかり網羅されています。同じシリーズの「赤い本」もありますが、あちらは『学び合い』の特長を紹介する本という印象。実践するならこちらをどうぞ。

 

2 『学び合い』は不安だ、という方へ

週イチでできる!  アクティブ・ラーニングの始め方

週イチでできる! アクティブ・ラーニングの始め方

 

 私は「はい、どうぞ」の『学び合い』を全面的にオススメしています。「はい、どうぞ」の『学び合い』とは、教員が授業の導入で課題の提示と簡単な説明を3分程度したら、あとは児童に任せる、というシンプルな『学び合い』です。『学び合い』による授業は、これが一番やりやすいですよ!というと、ブーイングも受けます。全時間「はい、どうぞ」なんて無理だよ!という声を度々聞きます。

でもね、中途半端に任せられても、子供達は困りますよ。これについては、また後日、詳しく書きたいと思いますが。
全時間「はい、どうぞ」が無理なら、週に1回から始めてはどうでしょう?というのがこの本です。毎時間15分だけ任せる授業より、週に1回丸ごと任せる方が集団は安定するはず!と私は確信しています。

 

 3 こちらも週一からのスタートに

みんなで取り組む『学び合い』入門 (THE教師力ハンドブック)

みんなで取り組む『学び合い』入門 (THE教師力ハンドブック)

 

こちらの本も週に1回の「はい、どうぞ」からスムーズに始めるための本です。周囲との軋轢を減らすための知恵も書かれています。『学び合い』を難しくしている要因は、大半は「学級の外」にあると思っています。(6番や9番の本を読むと、それがよく分かります。)しっかり準備をして、しなくていい苦労を避けてくださいね。

 

4 教員は何をすればいいの?と迷ったら

『学び合い』を成功させる教師の言葉かけ

『学び合い』を成功させる教師の言葉かけ

 

子供達を個々に見れば不安定です。誰がどんなことをするのかは予測不可能。ですが、集団として見るとけっこう安定しているものです。どのクラスも毎年、似たような変遷をたどります。だから『学び合い』を始めた直後は、ここに書いてある言葉かけを行えば、半分くらいはうまくいくでしょう。

この本のイラストで描かれている“教師”は若い女性教員です。私はそれが秀逸だなあと思っています。『学び合い』を成功させるには柔らかい言葉かけが必須です。男性の教員も意識的にこの本のイラストをイメージして、柔らかく言葉をかけてみてはいかがでしょうか。

 

 5 残りの半分を見つけるために

4番で「半分くらいはうまくいく」と思いますが、でも全てがうまくいくとは言えません。『学び合い』を継続していく中で、子供達のことをよく見て、知って、瞬間判断を求められることも多くあります。集団を見るにはどうすればいいか。これって、研修で教わった記憶がありません。私は師とあおぐY先生(福島県では有名な指導主事です。)からT・Tを組んでいた1年間で教わりましたが、こういうのって、そういう方から口伝で教わるしかない、という面がありますよね。そういう意味で、この本の「会話形式」の書かれ方が、口伝的でぴったり合っていると思います。ここに書かれていることが実践できれば、かなり集団の様子が見えてくるのではないでしょうか。(とは言え、全てを実践するのは難しいですけれど。)

 

6 それでも失敗するので

私は『学び合い』にこれで失敗し、これで乗り越えました。

私は『学び合い』にこれで失敗し、これで乗り越えました。

 

4や5を読んでも、 上手くいかないことはいっぱいあるでしょう。そりゃそうだ。それは、『学び合い』がどうこうという話ではなく、教育という営みが難しいんですから。失敗もせず一人前になった教員がどこにいるものか!誰だって失敗するんですよ。ということで、少しのことでも、先達はあらまほしき事なり。失敗とその乗り越え方の前例を知っておくことで、心の準備をしてください。

ちなみに、この本は『学び合い』関連の本の中では、私が一番好きな本です。

 

7 最初は課題づくりに悩みます

『学び合い』カンタン課題づくり!

『学び合い』カンタン課題づくり!

 

『学び合い』で最初に迷うのは、課題づくりではないでしょうか。基本的なことは1番の本にちゃんと書いてあります。が、それだけでは不安な方は、課題づくりの本を手元においておくと安心でしょう。『学び合い』の課題の出し方は、多くの授業と異なります。簡単に言えば「後出しは不可」なのです。課題を出しておいて「実は、これを解くにはこれが必要なのです!」という一斉授業で少なくない方が無意識的に繰り出しているテクニック。これが全く使えないどころか、とっても有害なのです。ここが掴めたら、課題づくりは楽になるでしょう。

 

8 どこが違う?

だから、この『学び合い』は成功する!

だから、この『学び合い』は成功する!

 
成功する『学び合い』はここが違う!

成功する『学び合い』はここが違う!

 

最初は、課題づくりに悩みます。でも、『学び合い』を継続するためには、1時間1時間の課題よりも、授業のシステムづくりが重要ではないでしょうか。「どうしてこういう課題が有効なのか」を考えていくと、「児童に何が伝われば学べるのか・何が伝わらないと学べないのか」が見えていきます。そうすると、児童が学ぶために必要なシステムが見えてくるかも。じゃあ、『学び合い』には(もっと言ってしまえば、学びには)何が必要なの?ということを考えるには、水落先生とあべたか先生のシリーズがオススメです。

 

9 実践者の本音

THE 『学び合い』 (「THE 教師力」シリーズ)

THE 『学び合い』 (「THE 教師力」シリーズ)

 

爽やか系変態のイマキヨさんが作ったこの本の売りは、「比較的早い時期からの『学び合い』実践者が作った本」であること。現場の本音で構成された本なのです。数年前の『学び合い』に対する認知度は、今とは比べ物にならないくらい低いものでした。その時期からコソコソしたり、ガツガツしたり(←以前の私です。)、のらりくらりしたりしてきた実践者の「実践知」が詰まった本です。

 

10 次の一歩へ!

1〜9までを読んである程度『学び合い』を実践した方は、ぜひぜひ、この本を読んでみましょう。『学び合い』の考え方について詳しく書かれています。 逆に言うと、最初に読むにはオススメしない本ですね(笑)。
この本に書いてあることに「うん、うん」と納得できれば、全時間「はい、どうぞ」で十分にいけるんじゃないでしょうか。これまた逆に言うと、そうじゃないなら、しばらくは「週1」で続けてもいいのかもしれません。

繰り返しになりますが、1時間のうち15 分を任せるよりも、週に1回、丸ごと任せることを私はオススメします。その方が「児童集団は有能である」という子供観に合致するからです。

 

11 万人向けではないけれど

「座りなさい!」を言わない授業―落ち着きのない子、大歓迎!

「座りなさい!」を言わない授業―落ち着きのない子、大歓迎!

 

私が最初に読んだ西川先生の本です。万人向けではないけれど、その分、「濃い話」を求めている方にはオススメします。西川先生の文体も、内容的にも、30〜40代の方には、最近の本よりも読みやすいかもしれません。良くも悪くも、最近の本は「若者向け」ですからね。これは、私が最も読み返した『学び合い』の本でもあります。

 

とりあえず、以上! 

ああ、本が読みたくなってきた!!!この企画、成功だな!!!

ということで、私が注文した本はこれ。

『学び合い』の本でもなければ、教育書でもない(笑)。