『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

単元内での繰り返し その1

最初は「一単位時間の中での繰り返し」しか意識できていなかった私ですが、「単元の中でも繰り返し学習する方が、子供達の力が高まるのだな」と学んだのが30歳の頃です。まだ『学び合い』に出会う前。授業がめちゃくちゃ上手い「師匠」との出会いがきっかけでした。
最初に意識したのは、算数でした。小数のわり算の単元だったと記憶しています。授業の中で必ず「次時の学習のヒントになるやり方を紹介する」ように意識していました。10年も前なので詳細は忘れてしまいました。手元に6年生の教科書があれば、もっと詳しく書けるんですけれど。

他にもよくやったのは、国語の「物語文」の授業です。こんな流れで授業を組み立てていました。

  • 1と2の場面では、「登場人物の行動から心情を読み取り、それを表にまとめる」学習に学級全体で取り組む。
  • 3の場面では、班で相談しながら表にまとめる。
  • 4の場面では個人で読み取り、表にまとめる。

これはまさに「変化のある繰り返し」ですね。何度も繰り返し「登場人物の行動から心情を読み取り、それを表にまとめる」学習に取り組みつつ、内容は、全体→グループ→個人とレベルアップさせました。

国語なら、話すこと・聞くことの単元でも「繰り返し」を意識していました。教科書に示されている単元の流れは、しっかり準備をして、発表をするのも、話し合うのも一度だけ、というものがほぼ100%でしょう。それじゃあ子供達は上達しません。何度も発表したり、話し合ったりできるように、発表の場合は相手を変えて、話し合いの場合は役割分担や題材を変えて、繰り返し活動できるようにしました。


こうした「繰り返し」の授業は、上手くいくときもあれば、そうではないときもありました。では、その違いはどこから生まれるのでしょうか。