『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

葛藤の中にいる

今年のクラスは、この時期になっても、学級の子供達が葛藤しているのを感じます。心の壁を越えようとする怖さ。新しい繋がりを結ぶ勇気。過去、早いクラスなら半年もあれば乗り越えていましたが、まあ、早い遅いはどうでもいいのです。スタートラインはそれぞれですから。思い起こせば、去年のクラスも遅かったなあ。今後、そういうクラスが増えていくんだろうな。

 

子供達が葛藤の中にいるのは、それは私自身が葛藤の中にいて巻き込んでしまっているからかもしれません。

多くの教員は「子供達を見捨てている」つもりなんてないでしょう。だから『学び合い』のある種の象徴である「一人も見捨てない」という言葉が批判の対象になることもあります。私自身は「一人も見捨てない」という言葉をあまり使わないけれど、それは「一人も見捨てなくないけれど、実現できていない」という罪悪感からです。子供達にあれこれ求めているのは、もしかしたら、私の罪悪感を減らすために子供達に押し付けているだけなんじゃないか、と苦しくなります。もしかしたら、
「諦めていいよ。繋がらなくていいよ」
と言った方が、多くの子にとっては、今この時は楽かもしれません。

でもやっぱり先のことを考えると、諦めたら「損」だと思うんですよね。損だよ。諦めたら損。繋がりを切ったら損。俺はそう確信しているんだよな……。伝わって欲しいなあ。

 

こうして私は、いつも葛藤の中にいます。