『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

『学び合い』は教えないわけではない

自慢するわけではありませんが(いや、ちょっと自慢かも)、今日、ある児童が作文で「高橋先生の授業は、教え方がとってもうまい」と書いてくれました。『学び合い』なのに、ちょっとオカシイと思う方もいるかもしれません。けれど、そうじゃないのです。

 

『学び合い』の初期には「先生は教えないよ」ということを強調します。それは、子供達を少々強引に学び合わせるためです。勉強=先生の話を聞く、という思い込みから脱却させるための方法です。
けれど、それだけで1年間押し通すことは、ちょっと難しいでしょう。
『学び合い』を継続するためには、課題のレベルを上げていく必要があります。「その学習が得意な子が15分程度で終わる課題」というのは初期の話。そんな課題ばっかりでは、得意な子が飽きます。時には、得意な子も「うむむ」と唸るような課題が必要です。

けれど、そういう課題は全員が「うむむ」となったまま時間が過ぎてしまうことも少なくありません。言ってしまえば私が課題を難しくし過ぎたということなんですけれど、でも、毎時間「ちょうどいい難易度の課題」を100%の確率で設定するなんて私には無理です。

となると、難し過ぎた場合には、私が教えます。スパッと短く。

そこで「あ!分かったかも!!」となる子がでれば、あとは任せればいいのです。こういう時には、頭をグルングルン回転させて、自分が使える技術をフルに生かし、可能な限り「うまい教え方」を目指します。もちろん、全員が分かることはないと思いつつ、でも、手は抜きません。

ということで、私の『学び合い』は、教えないわけではありません。教える時には全力で教えるのです。それが信頼を得るためにも重要だと感じています。