『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

衝動

私は、人間は衝動的に学び合う生き物だと考えています。もう少し詳しく言うと「人間は、一人では太刀打ちできない課題を解決しようとする時、「学び合う」という方法を選択したくなる生き物なのだ」と考えています。そして、私はそれを生かして学級経営と授業を行なっています。

 

多くの人は、「学び合うことは難しい」と考えているようです。私が思うに、それは「自分が“好きな”学び合い方や話し合い方を、他者に強制することは難しい」のでしょう。学び合うことも話し合いも、本来は自然発生的に生まれるもの。そんなに難しくはないでしょう。だって、子どもたちは誰に教わることがなくても、そうやって生きてきたのですから。
そのスタイルは千差万別です。十人十色です。誰かから教わったわけじゃないのですから、それぞれの個性に応じた学び合い方をするのでしょう。
けれど教員が「理想の学び合い方は、こうだ!」「こういう対話をさせたい!」と自分好みの学び合い方を押し付ければ押し付けるほど、衝動的な学び合いは生まれにくくなると経験的に感じています。

 

ここ数年、私は「ちょっと難しい」学級を担任してきました。色々と事情のあるクラス、背景に何かしらを抱えているクラスです。そういうクラスは、私好み・教員好みの学び合い方はなかなかしてくれません。それでも、その子たちなりに、自然に学び合うのです。

 

ただし、衝動的な学び合いは、数人での学び合いに終始します。学級全体での学びは、自然には発生しません。そこから一歩踏み出すには、「教育」の力が必要です。それを生み出すには、語るしかないのです。(続く!?)