『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

大人として接したいんですよ。

今日の5時間目、あるクラスの授業でした。開始時刻より少し早く行くと、子どもたちは「宿題」をやっていました。とある事情があって、担任の先生が「今のうちに宿題やってもいいよ」という話になったそうです。余談ですが、宿題の是非は置いといて、こういう緩い運用って大切だと、個人的には思います。

 

しばらく経って、授業開始時刻。数人が

「始まるよ」

と声をかけてくれましたが、手が止まらない子もいます。少しダラっとした動き。きりが良いところまでやりたいのが人情だとは分かりますが、でもねー。

私はゆっくりと語り始めました。

「担任の先生が『宿題やっていいよ』と言ってくれたのに、そのせいで授業が始まれないとなったら、私は『次からは禁止!』と言わなければいけなくなってしまいます。でも、それはみんなを赤ちゃん扱いすることです。『禁止!』なんて大人相手には言いません。そんなことを言わなくても、みんなは、自分で判断して行動できるはずです。

私は小学生を『赤ちゃん』じゃなくて『半分大人』だと思っています。みんなも大人として、自分で考えて行動してくださいね。」

 

多分、1分にも満たない語りです。その間にみんな、すっと片付けてくれました。私はにっこり笑って

「じゃあ、授業を始めましょう」

と言いました。これがもし、

「いつまで宿題やってるんだ!さっさと片付けろ!!」

なんて怒鳴ったら、こんなにすんなりと授業に入れないでしょう。余計な小言をクドクドと言ってしまったり、重くなった雰囲気を変えるために冗談を言ったりして、時間もかかったでしょう。そして何より、子どもたちを「怒鳴られないと行動を改められない」というポジションに押しやることになります。

そうじゃなくて、大人として接したいんですよね、私は。だって、その方が楽しいですから。