『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

多様な方がいい

数年前のある時期、私はブログを書くことや人前に出ることが、億劫になったことがあります。

私がやっていることは、基本的に『学び合い』の理論に則っていることです。ですから、私がわざわざ書いたり、しゃべったりしなくても、本に書かれていることばかりなのです。

「私がやっていることは、どれもこれも本に書いてあるじゃないか。私が発信する必要がどこにあるんだろう」

そう疑問に感じて、恥ずかしくなったのです。

 

でも、私が『学び合い』に出会えたのは、多くの先達が多様に発信してくれていたからなんですよね。そして、『学び合い』の理論で考えるなら「同じこと」でも、発信者が異なれば、受け取り手の理解も変わるのです。他の方が届けられない方にも、私なら届けられる可能性がある。私には届けられない方にも、別の方なら届けられる可能性がある。だから、発信者も多様である方がいいのです。

 

『学び合い』には組織化された事務局もないし、規約もないし、検定試験もないし、本家もないし、『学び合い』実践者を名乗るのに必要な条件もないのは、『学び合い』の理論から言えば、当然のこと。

それに気づいたから、ブログを書いたり、書籍や雑誌に記事を書かせてもらったり、人前でお話させてもらったりするようにしました。『学び合い』に関することを雑誌に書かせてもらったことが何度かありますが、どなたかの許可を得たり、承認を受けたり、なんてことは一切ありません。というか、そんな組織や規約がないのが『学び合い』なのです。(と私ごときが勝手に言い切ってしまえるのも、『学び合い』です)

勝手に書くのですから、私が書いたことが理論的におかしかったり、不十分であったりすれば、批判は全て私にきます。その覚悟をして書いているんです。批判に耐える覚悟は必要でしょう。そういう覚悟ができた人がどんどん増えて、どんどん発信してくれたら良いなあと思います。

多分、こういう「緩さ」が許せないという方もいらっしゃるでしょう。そういう方もどんどん「なおたかの主張はおかしい。『学び合い』とは、そういうものじゃない!こういうものだ!」と発信して欲しいと願っています。発信に幅が出てくることで、『学び合い』がさらに広まっていくでしょうから。