『学び合い』が安定して継続できるかどうかは、簡単に言えば「トップランナーが走り続けてくれるかどうか」です。トップランナーというのは、テストの点数が高い子、という意味ではありません。学ぶことを楽しみ、どんどん学び続けている子のことです。
中には、テストの点数が高いけれど、『学び合い』で「走らない子」もいます。自分ができたらそこでお終い、という子。私はそういう子に
「教えなさい!」
とは言いません。言うとしたら、
「暇なら教えてくれればいいのに」
くらいです。
そういう子を気にするより、トップランナーのことを気にします。『学び合い』で活躍する子のテストの点数がどんどん高くなっていけば、自分で走らない子も、焦って学び合いだすのです。
多分、少なくない小学校のクラスでは、評価と授業内容が合っていません。『学び合い』に限らず、ね。もし、テストで評価するなら、『学び合い』の課題とテストが繋がっていなければならないのです。
一方で、ある程度、授業にこだわりのある教員は「テストのための授業」なんてやりたくないでしょう。私もそうです。なんかつまらなくなってくるんですよね。この「つまらない」という感情はどうしようもありません。「梅干しが嫌い」というのと一緒です。好き嫌いは、理屈ではなかなか変わりません。
テストと繋がっていて、でも、つまらなくない授業。1学期の後半から2学期にかけての時期は、そんなことを意識して授業を考えています。