授業の「成功と失敗」とは、何をもって決まるのでしょうか。
研究授業であれば、明らかにしたいモノがあるでしょうから、それが明らかになったか否かで、ある程度は失敗や成功を判断できるかもしれません。また、授業の目的が、大多数の子どもを楽しませることにあるのなら、成功や失敗の判断も可能かもしれません。
でも、授業の目的を、子どもたちの成長におくのならば、簡単に失敗か成功かを判断することはできないでしょう。むしろ、私にとっては授業に成功も失敗もないのです。子どもたちが幸せに生きていくことを目指すのですから、「上手くいかなかったこと」も、「じゃあ、次はどうしようか」と考える材料になります。子どもたちも私も、考えていけばいいのです。
「今日の授業は失敗だったな」
と言ってしまうこともありますが、そう考えたらもったいない!
そして、成功したと思っていても、それが本当に子どもたち全員に対して言えるのかを考えると、なかなかうなずけません。
だからやっぱり、授業に失敗も成功もないのでしょう。