『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

テストと『学び合い』

私は、ワークテストの点数を重視して『学び合い』による授業を行なっています。
一度、学力テストの点数を重視してみたことがあります。抜群の結果を出しました。自分の考えの正しさがある程度確かめられたので、今は重視していません。
ワークテストを重視するのは、理由は簡単で「何度もやるから」です。学力テストもせめて年に5回くらいやってくれれば、もっと活用しがいもあるのですが。何のつながりもない「市」と「県」と「全国」のものがパラパラと行われている現状では、目標と評価のサイクルが児童レベルで回せません。簡単に言えば、子どもたちに
「次に向かって、何をどう変えますか?』
と問えないと、つまらなくて。

 

というわけでワークテストなのです。
私は、授業を通して、豊かな関係性の醸成を目指しています。
多分、関係づくりや学級づくりを志向する教員は、単元ごとに行われるワークテストは邪魔くさいのだと思います。一方、深い学びや教科の本質を伝えることを旨とする教員は、ワークテストの内容が気に入らないのかもしれません。
でも、ワークテストの点数を関係性の指標にすることで、授業を通して関係づくりを行うことができるのです。そのためには、「平均点」ではなく、「分布」を見るようにしています。私はテストの後に「分布表」を作っています。(分布表を作るようになったきっかけは西川先生のTweetでした。そのTweetを探したのですが、見つけられませんでした。)

分布を見ることで、誰が「見捨てられているか」が分かってしまいます。お金を出してハイパーなんとかをやる必要もありません。ここで子どもたちに
「次に向かって、何をどう変えますか?」
と問うことで集団は育っていきます。
また、集団が育ってくると、分布のピークが100点になります。つまり、クラスのほとんどが100点を取るのです。そうなったら、
「次に向かって、何をどう変えますか?」
と問うことで、100点より上を目指す子がでてきます。テストには上限があるので、テスト以外のことをレベレルアップさせていくのです。そうやっていわゆる「深い学び」に進んでいくのです。

 

と言いつつ、私は「深い学び」というものがよく分かりません。例えば、小学校の国語。「読みを深める」と言いますが、大抵、それは教員が教材研究をして深めた穴に子どもたちが入っていくだけです。それって、授業としては「浅い」でしょう。子どもたちに深めさせたふりをしているだけで。授業の終盤で「あ!」と深い学びに気づく。演技の上手い子がいるんですよね。はい、昔の私です。だいたい、一人の人間が45分でどれだけ「深められるか」って話ですよ。おっと、毒吐いちゃった。これくらいでやめておこう。