2学期の最後の授業が終わると、全員が揃って
「2学期、ありがとうございました」
とあいさつをしてくれるクラスがあります。きっと担任の先生があいさつをするように、事前に話しているのでしょう。以前の私なら
「強制的に言われる御礼なんて要らないよ」
と思ったかもしれません。でも今はちょっと違う感じ方をします。御礼を「言わされている」子もいる一方で、心を込めて言ってくれている子もいるかもしれないのです。
「要らないよ」
なんて言ったら、心を込めてくれた子に失礼でしょう。
けれど、言わされているあいさつはどこか不自然なものを感じてしまうのも、正直なところ。さて、どうしたものでしょうか。
そこで、子供たちから御礼を言われる前に、私からあいさつをするようにしています。授業が終わる前に
「皆さんとの授業は、本当に楽しいものでした。おかげで、楽しい2学期になりました。皆さんも楽しんでくれたなら嬉しいです。あまり楽しめなかった人はごめんなさい。私の力不足です。でも、私は楽しかった!ありがとうございました!」
とあいさつをしました。楽しかったのは嘘偽りない本音ですから、心を込めて伝えられます。私にすれば、自然なことです。すると何人かが自然に
「ありがとうございました」
と返してくれました。その後に全員揃って御礼のあいさつをしてくれたのですが、私が先にあいさつをしたのですから、その「返礼」があっても自然です。何となく「言わされている感」が減衰しているような気もします。ま、気のせいかもしれませんが。
何はともあれ、授業はやっぱり楽しいですね。授業は楽しめた2学期でした!!!