『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

時代は変わるよ、きっと。

あるところで、『学び合い』を

「西川純先生が考案した学習法」

と紹介している文章を発見した。多分、お書きになったのは非常に若い方だろう。『学び合い』実践者の中には

「『学び合い』は『学習法』ではない。やり方ではない。考え方だ!」

と訂正したくなる方もいるだろう。私も『学び合い』について紹介する時には

「『学び合い』とは、西川純先生が提唱する理論である」

と書いている。『学び合い』はやり方ではない。方法ではない。考え方である。「おっちゃんたち」はそう口角泡飛ばしてきた。『学び合い』を始めるのも、継続するのも、それなりの覚悟と力量が必要だったし、『学び合い』への理解度も求められた。その中で生き延びてきた「おっちゃん」にしたら、その程度の理解で『学び合い』を始めてもらったら困る!という気持ちもなきにしにあらず。

 

けれど、ここ2、3年で風向きが変わった。『学び合い』が広がるにしたがって、もっとライトな捉え方をする層がでてきた。それは確実に広がっている。「上」の世代は変わらない。若い世代が動いているのだ。

私の学校の初任者さんは、研究授業でジグソー法の授業をやった。同じように、ちょっと試しに『学び合い』を取り入れてみよう!という方も、いるだろう。「せっかくの研究授業、珍しいことやってみようかな」的な!

ずっと戦ってきた私にしたら、そのライトな感じが羨ましい。本気で羨ましい。駄目なんじゃない。どんどんやって欲しい。むしろ、重くやっている人は苦労するだろう。

「これからは『学び合い』しかない。従来の方法は駄目だ!」

とかのたまってしまったら、まだまだ周囲に叩き潰されかねない。そうじゃなく、軽く!爽やかに!

「西川純って人の本を読んで、ちょっとやってみました。思ったより子供たち頑張ってくれて、楽しかったっす!」

みたいな感じでいい。まあ、私の目の前で本当にこんなこと言う奴がいたら、

「俺が敬愛する西川先生を呼び捨てにするんじゃない!」

と怒っちゃうかもしれないが。でも、パワハラって言われてしまうな。笑顔で注意しよう。目は笑ってないだろうけど。

 

それはさており、若い方々はどんどん挑戦して欲しい。『学び合い』はめちゃくちゃ楽しい。その代わり、継続するのは難しい。始めるにあたって、まずは本を読もう。オススメは、以前紹介したこちらのエントリーを見ていただきたい。

本を読まねば - nao_takaの『縦横無尽』

もちろん、全部じゃなくていい。でも、全く読まないのはオススメしない。時代は変わりつつあるけれど、個人の都合には合わせてくれない。ちゃんと先達の知恵を借りておこう。遅かれ早かれ、時代は変わるよ、きっと。