『学び合い』を始めた当初、多くの方が課題づくりに悩むそうだ。
完全に教員主導の授業は、「やること」積み重ねでも一応は成り立つ。極端な例で言えば、児童は「話を聞く」「黒板に書かれたことを写す」の2つしか「やること」がない授業もありえる。
もし、「やること」だけで『学び合い』を行なったら、どんな課題になるだらう。例えば
教科書Pの問題を全てやり、1と2のやり方はノートに書き、3は2通りのやり方を友達3人以上に説明する。早く終わったらドリルの2を解く。
のように、大量の「やること」が羅列されてしまうかもしれない。これは過去に何度か
「単元の計画表を作ってみたのですが、上手く機能しません。見てもらえますか」
という相談を受けた時に、多くの方で共通していたことだ。
「やること」が多過ぎると、子供たちは、まずは自分がやるだけで精一杯。聞いたり、教えたり、確かめ合ったりする暇がなくなってしまう。
「やること」を減らすために必要な第一歩は、その授業の「ねらい」を明確にすること。「何のためにやるか」がはっきりすれば、それを達成するために「何をやるか」を選択できるのである。
課題づくりをするには、ねらいが大切。当たり前と言えば当たり前のことであろう。