『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

「突き詰める」ことが必ずしも幸せではない

私は、休みの日にちょこちょこと自転車で出掛けています。ツーリングなんて言うような本格的なものではありません。ポタリングと言うらしいです。

息子と一緒の時は片道5キロから8キロくらい。一人の時には片道10キロから20キロくらい。ゆるゆると走って、ゲーセンで遊んだり、ソフトクリーム食べたり、パン屋さんに行ったり。消費カロリー以上に食べちゃうので、残念ながら痩せません。

乗っているのはクロスバイクというスポーツバイク入門者用の自転車。でも、ネット上でも、自転車好きの友人知人からも、

「クロスバイクを買うと、すぐにロードバイク(もっと本格的なスポーツバイク)が欲しくなるよ。だから、最初からロードバイクを買った方が、結局は安上がりになるよ」

という話をたくさん聞きました。なるほど、一歩足を踏み入れると、突き詰めたくなる場合もありますもんね。

同じような話は、カメラでもあります。私はAPS-Cサイズモデルと言われる初心者向けの一眼レフカメラを持っています。でも、

「APS-Cサイズでは物足りなくなって、フルサイズ(もっと本格的なカメラ)が欲しくなるよ」

という話もよく聞きます。

自転車にしてもカメラにしても、それが「とことん好き」な人は、初心者にも「突き詰める」ように促します。だって、自分はそれによって様々な喜びを得たのでしょうから。

でも、私は、この2つについては、突き詰めなくていいのです。

大抵は街中を流し、時々サイクリングロードを走るくらいの私にとって、クロスバイクの方が合っていると考えています。

また、一眼レフを気楽に持ち歩きたくて、ネックストラップではなくハンドストラップを付けている私には、比較的軽いAPS-Cサイズモデルが合っていると考えています。このジャンルに関しては、私はマジョリティなのです。

 

一方、私は『学び合い』に関してはガンガン突き詰めたいと考えています。私は『学び合い』の理論が「好き」だし、『学び合い』のおかげで、様々な喜びを感じることができましたから。

けれども、万人が『学び合い』を突き詰めたいわけではないし、突き詰めることで幸せになれるわけでもないんですよね。数年前の私は、まだそれを理解できていなかったため、

「どうしてもっと考えないんだ!」

「そんな生温いもんじゃないんだよ、『学び合い』は!」

と息巻いていました。こんなこと言って、本当に馬鹿ですねー。苦い思い出です。だって、『学び合い』は多様性が肝なんですよ!そういう「突き詰めなくていい人」も必要なんですよ、日本の学校が変わるには。これを否定したら、絶対に広がらないでしょう。それができていなかったのですから、『学び合い』の理論が、まだまだ身体化していなかったのです。もちろん、今も道半ばですが。

理論的には分かってきたものの、私は『学び合い』に関しては、アーリーアダプターをビビらせるのは得意ですが、アーリーマジョリティを惹きつけるのは苦手です。アーリーマジョリティは、基本的に突き詰めて考えなんてしないでしょうからね。それが健全だし、それを責める気はありません。

 

でもなー。責めないけれも、もう少し増えて欲しいですね。入り口に立っただけで満足せず、『学び合い』の道をガンガン切り開いてくれるような人が。