少しばかり控えめに言ったとしても、今年のクラスも既に「普通よりちょっと良いクラス」にはなっていると思う。なかなかのレベルで安定的に『学び合い』が成立しているし、トップランナーも育ってきている。
でも、そこで満足はできない。私は知ってしまっている。そこから更に成長した集団がどれほどのものかを。そういう集団の中で生活することが、どんなに幸せかを。そして、小学生卒業後にどんな違いを生むかを。
だから「もっと」を求めてしまう。妥協したくない。子供達には、本当に本当に幸せになって欲しいから。
悪くはないけれど、今の状態で、何が足りないのかも私には見えている。
「ほら、ああしなきゃ!こうしなきゃ!」
と言いたくなる。でも、私の指令で操りたくない。それで動かしてしまったら、本当の幸せが遠ざかってしまうように感じるからだ。
故に、私は愚直に語るしかないのだ。
「より多くの仲間の幸せを考えること、少なくともクラス全体の仲間を見て考えて行動すること。それが、自分の幸せを守ることになるんだよ」
そう語り続けていこうと思う。頼む、通じてくれ。これはもはや祈りだ。
祈り続けることは、切なさや苦しさも生む。焦りもある。眠れなくなることもしょっちゅうある。でも、仕方ない。自分で選んだ道なのだものね。
今夜も祈っている。
明日もクラスが少しずつでも成長できますように。私自身も、もう少しマシな教員になれますように。