『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

きまり

学校には様々なきまりがある。私が勤めた学校では、例えば、

  • 学校にお金を持ってきてはいけない。
  • シャーペンを使ってはいけない。

なんてものがあった。

 

私個人の考えでは、前者は「そうだねえ。持ってこない方がいいよ」と思っている。お金は落とす。よくある話。もし落としてしまったら、

「な、だからさー、先生たちはそうなるのが分かっているから、お金持ってくるなよーって言うんだぜー」

って話す。

ただ、こんなことはワザワザ「きまり」として取り上げるべきことなのか、ちょっと疑問に思っている。こんなレベルのことまで事細かに定めているから、どんどん指導することが増えていく。その結果、自分の首を絞めることになっているように感じる。私自身も不本意ながら加担しているので、罪悪感に苛まれている。

 

一方で、後者は「えー、シャーペン使っちゃダメなの?便利じゃん、シャーペン!」と思っている。

小学生は筆圧が強い子が多いので、シャーペンだとすぐに折れてしまう子がいるのも分かっているし、逆に、筆圧が弱くてシャーペンだと字が薄くなりすぎる子がいるのも分かっている。「シャーペンを使わせると、カチャカチャと遊んでいて、授業の邪魔だ」と言う人もいる。しかし、子供たちがモリモリ勉強するようになると、鉛筆だと字が大きくなり過ぎる。4、5本程度の鉛筆では、削るのも間に合わない。もし、子供たちが遊んでしまったらシャーペンのせいではなく、私の授業が悪いんだとも思っているし、シャーペンを禁止しても他のことで遊ぶだけだとも考えている。

だから、私自身はシャーペンの使用を認めたい。こういう時は子供たちに何と言うか迷う。学校としてダメなのだから、やっぱり「ダメ」と言うしかないのかな、と思う。そして、ちょっとばかりゲンナリする。

 

多分、学校が定めている「きまり」は、「まあ、そりゃあ必要だろうけど、でもそれってワザワザ学校が決めることなの?」というものか、「そのきまりって一部の人には必要だろうけど、全員には必要ないよね」というものがほとんどだろう。本当に必要なものの多くは、学校がきめなくても世の中に定められているんじゃないかな、法律としてね。