今までずっと続いてきたものを今後も続けるか、それとも、やめるか。
こんなふうに迷った時、どうしても「ここでやめたら、周囲から批判されるんじゃないか」と考えてしまいがち。外の人は、当事者の苦労など考えてくれず、好き勝手に言ってくる。時には攻撃的な言葉を投げてくる人もいる。どうしても、守りに入りたくなる。
だがここで、もう少し視座を高くしてみる。もし、このまま続けたらどうなるだろう。状況はますます悪くなる可能性が高いのではないか。後から
「こんかことになるなら、もっと早くやめれば良かった!」
と後悔するのも目に見えている。やめるなら早い方がいい。やめよう。
そう決断を下して、それが結局は我が身を守ることになった。そういう実体験が過去に何度かある。例えば、私にとって最大の決断は「教えること」をやめ、『学び合い』による授業を始めたことだ。
決断を下すために必要なもの、それは「勇気」や「勘」ではない。「決断力」とは「知性」だ。というのが私の考えである。状況を把握し、先を見通し、決断する。これは、かなり知的な行動だろう。
教員にとって、本当に大変な時代である。生き残るためにも、もっと知性を磨きたい。馬鹿な私は、切にそう願っている。