『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

弱点

私は弱点だらけの人間だ。故に私の指導方法にも、弱点が多数ある。

私のクラスの子ども達は毎年、それほど満足度が高くない、というのも弱点の一つ。今年のクラスも同様。多分、今年も、『学び合い』のクラスとしてはなかなかのレベルに達しているだろう。今までは20人程度のクラスが多かったが、今年は30人。その分、トップランナーが多様で頼りになる。私が知る限りの一般的な初任者教諭よりも、クラス全体に目を向けられる。他にも多様な子がいる。優しい子も多い。悩んでいる子に寄り添ってくれる子も多い。やはり人数が多い方がいいな。数は力だ、と実感している。授業をしていても楽しい。緩やかなつながりも心地よい。子ども達もある程度、成長を実感できているようだ。

でも、その割には満足度は高くはない。(もちろん、低くもないけれど)その原因は私にある。私は「もっと!」を求める。クラスが伸びたら、その分だけ要求を上げる。もっと上があるよ!もっとできちゃうよ!まだまだいくよ!と求め続ける。クラスに存在する問題も真正面から取り上げて、解決を求める。だから、子ども達は「このクラス最高!」と心から言えないのだろう。要求を緩めてみた年もあるけれど、そうするとやっぱり伸びないのだ。

今年も4月からガンガン求め続けている。「このクラスは、日本中の手本になるんだよ。あなた達は、学校の手本だけじゃなくて、日本中の小学生の手本になる勉強をしてね」

こう本気で求めている。子ども達は喜びや楽しみもあるだろうけれど、でも、不安もあるだろう。「そんなの無理だ」と思う子もいるかもしれない。申し訳なく感じる。

でもさ、私には信じられるのだ、この子達なら本当に日本の手本となれるって。だって、クラスに存在したあんな課題やこんな課題をちゃんと解決してきたじゃないか!今直面しているこの課題だって、きっと乗り越えられる。そう信じているのだ。これらの問題は、日本中の小学校に存在している。それを上手に隠したり、見て見ぬ振りをしたりして満足度を上げているクラスもあるのを、私は知っている。でも、このクラスは逃げていない。だから、苦しい。だから、満足できない。でも、そのもがきながら前に進む姿を、日本中の小学生と教員に自慢したい。

なんて重いことを担任が考えていたら、多くの子には苦しいよね。でも、クラスのあれこれを軽く捉えている担任の下では、地獄の苦しみを味わっている子がいることも、私は知っている。私はその苦しさを一部の子に押し付けている状態をぶち壊し、クラス全体で分散して引き受けて欲しいのだ。そうじゃないと、救われない子がいるだろう。

だから、自分の弱点を自覚しつつ、重さを捨てきれずにいる。もう少し、上手くやれたらいいのだけれど。