『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

2012-01-01から1年間の記事一覧

まずは失敗観を変えよう

若い頃(と言っても、数年前ですが)の失敗です。 わたしは周囲の先生方から「期待のホープ」なんて言われて、ちょっと調子にのっていると同時に、プレッシャーを感じていました。 わたしは「学級経営を失敗できない!」と勝手に思い込んで、勝手に重圧を感…

足し算から抜け出す方法をまとめたい

何度か書いていますが、わたしは『学び合い』にかなり原理主義的に取り組んできました。 その経験から、ほとんどの人々が「足し算」から抜け出せずに苦しんでいるのが見て取れます。 情報発信している教師の多くは「足してもやれる人」です。 でも普通の教師…

立体的に学ぶ

わたし達の実践の名前が決まりました。 「織り重ねる学び」 です。 どんな授業であっても、バラバラの知識が散乱している状態では「学習」とは言えません。知識を紡いで、整理する必要があります。点から線にするのです。通常の授業でもそこは同じです。 し…

そこじゃない!

一斉指導と『学び合い』は,対比的に語られる場合が多いように思います。まあ,それ自体は構わないのですが,比較する時の視点が「そこじゃないんだよ!」ということが多々あります。例えば,授業の中で,全員が「分からない!」となったとします。 そういう…

もったいない!

先日,わたしと仲間で行っている学習会と,わたしも講師役を務めた教員採用試験対策学習会の合同忘年会を行いました。 人数はそれほど多くはないのですが,楽しい会となりました。さて,その参加者のお一人から,猛烈な「質問攻め」を受けました。 『学び合…

言語化のすすめ

昨日は,西川先生の「生存戦略仮説」を紹介しました。 わたしは,この仮説は正しいと思っています。まあ,こういう話には異論反論は付き物ですし,過去のことを「絶対だ」と確かめる方法はないですけれど。でも,そういう話はちょっとおいといて。 『学び合…

立ち止まる

わたしは,たびたび,西川先生のこのブログを読み返します。 http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20120202 すべての『学び合い』実践者は,これを精読すべし!と強く思います。生存戦略仮説。名前としても,わたしは『学び合い』より好きです。 わた…

勉強をしろ!

furu-tさんのブログを受けて。 http://manabitudukeru.g.hatena.ne.jp/furu-t/20121222/p1「勉強は強制か,自主性か。」 わたしにとっては,もう,答えが出ています。 『学び合い』では,教師が課題を設定しますが,やり方は指定しません。 課題設定で子ども…

来年はどうする?

今,「来年度はどうしようかなあ」と考えています。 2学期の終わりも近付き,大忙しの時期にも関わらず,来年のことを考えているのは,別に今の仕事が嫌になったわけではありません。 むしろ,4月からの取り組みが,段々と形になってきたのを感じ,「冬休…

書くことの効果

書くことにどんな効果があるのか。 わたしにも段々と見えてきました。 一言で言うと,「思考は表現してこそ鍛えられる」ということです。 算数では式や図を言語で説明するのはよくある学習だと思います。 例えば,7+5の足し算。 わたしが見てきた多くの授…

夜明けだっぺ!

この一か月,子ども達のレポートを何百枚も(大げさではなく,本当に)読みながら,分かってきました。 子ども達の思考がしっかりと紡がれて行く時と,そうではない時に何が違うのかが,よく分かってきたのです。「よく学び合っていれば,書ける」と言えば簡…

戦略

『学び合い』を成立させるためには、集団を組織できる力量が必要でしょう。わたしのようなタイプは「ガキ大将的な素質」で無意識にそれを行っている場合が多いと思います。 わたしが今、校内で一緒に『学び合い』に取り組んでいるR先生は、女性ですが「リー…

『学び合い』です。

何となく言っておこうと思うので,ここに書いておきますが,わたしは足の先から頭の先までズッポリ『学び合い』です。tontanさんとfuru-tさんはどうかは分かりません。多分,違うかな。違いますよね?まあ,それはどうでもいいんですけれど。「学び続ける子…

上手くいかない人がいる

日本全国津々浦々,少なくない学校・学級に「上手くいかない人」がいるということが,福島県の端っこに勤める田舎教師のわたしにも分かってきました。 原因は色々あるとは思います。 技術が足りない? そりゃあ,技術がある方が良いとは思いますが,技術がな…

本当に分かるということ

子ども達が「分かる」かどうかを見極めるには、説明させるのが一番です。例えば、比例の性質が分かっているかどうかは、それを説明させれば分かります。とは言うものの、授業の中で、全員が本当に分かって、本当に説明できるようにするのは、難しいものです…

次に行く!

「子どもホワイトボード・ミーティング」プロジェクトに参加させて頂きました。 参加費1000円では申し訳ないくらい豪華な講師の皆様でした。本当にありがとうございました。この講座に関しては何度も書いている言葉ですが、「やっぱり!」と言うのが感想の全…

同じ?

わたし達の実践は、書くこととクロスカリキュラムがその柱となります。 じゃあ、作文を沢山書かせていれば(20代の頃のわたしです)同じ? もしくは、他教科の内容を取り入れながら授業をすれば(これもやっている先生は多いですよね)同じ? 同じことをやってい…

やっぱり

今日は、「東北の子ども達が元気になる 子どもホワイトボードミーティング プロジェクト」に参加しています。現在、休憩時間です。やっぱりな!ということが沢山ありました。 大切なのは教師としての在り方であり、魂がどこに向かっているのか、なんです。こ…

「岩瀬さん」という人を学んできます。

今は電車内。仙台に向かっているところです。自宅の最寄り駅からは約30分で仙台に着きます。仙台で行われるホワイトボードミーティングに関する研修に参加するためです。わたしは、ホワイトボードミーティングをやっていません(失礼ですね。すみません^^;)…

安定して学び合うことと書くこと

「学び続ける子どもの会」では,書くことを求めます。 書く活動に取り組み始めてから2週間で,わたしのクラスでは16枚のレポートを書きました。原稿用紙に書く時も,白紙の用紙に書く時もありますが,多い子だと400字詰め原稿用紙に換算すると20枚程…

算数だけれど国語でもある。

「学び続ける子どもの会」の実践は、坂内さんと古田さんが進めてきた学習をベースとし、わたしや他のメンバーがそれを追いつき追い越せ!と実践を重ねているところです。 わたしは「追いかける側」の視点から、日々の実践やその中で気付いたことを書き綴って…

初めまして!

きっと、坂内さんや古田さんのブログからいらっしゃる方も多いと思いますので、自己紹介をしておきたいと思います。福島県の教員、高橋尚幸と申します。 坂内さんに誘われ、「学び続ける子どもの会」に参加しました。わたしは基本的には、西川純先生の提唱す…

ブログ移行

furu-tさんと新しく「学び続ける子どもの会」というグループを作りました。今後は,こちらをご覧下さいますよう,お願いいたします。http://manabitudukeru.g.hatena.ne.jp/nao_taka/

『学び合い』を持続させるには

前回の続きです。『学び合い』を始めるのは簡単。でも、続けるのは難しい。これは、とんたんさんがよく言っていた言葉です。『学び合い』を始めるためのノウハウは、西川先生も手引きやスタートブックで書いて下さっています。その後の注意も書かれています…

『学び合い』を成立させるには?

ちょっと辛口ですが、しばらく「シリーズ」で書きたいと思っていることがあります。 今日は、『学び合い』を成立させるには、何が必要なのかを考えてみます。『学び合い』グループの皆さんは言います。 「『学び合い』は考え方です」と。 そして、それは 「…

わたしの学級は、先週から登る「山」を変えることとしました。わたしは、学級の状態を「山登り」によく例えます。 2割のトップランナーは、頂上に向けて駆け上っていきます。 6割はそれなりのペースで登っていきます。 2割は、その後ろを歩きます。わざと…

核になる仕事

金曜日から熱発し、未だに下がりません。寝て過ごした土日でした。今も寝ながらiPhoneでこの文を打ってます。 まあ、我ながら少々無理をして仕事をしてきたので、こういう事にもなるよな、そりゃあ、と思います。 基本的に「無理」は続きません。明日も休ま…

明日の自評

明日,指導主事や他校の先生方が集まるちょっとした会で研究授業をやるので,その後の事後研究会&研究経過報告で話す「自評」を書いておきます。ちなみにわたしは,研究授業の前に自評を考えておくことが多いです。 6年生 算数 比例と反比例 比の利用 2/2_…

実名

思うところがあって,ブログに実名を記載しました。「覚悟」と言っては大げさかもしれませんが,自分の中で一歩踏み出そうと決めたからです。 今のまま,福島県の端っこで,「ちょっと変わった先生」というポジションを守っていけば,そこそこ楽しく,そこそ…

2割の子

こんな想像をしてみました。むかしむかし。 日本にコメ作りが広まり始めたころ。 ある縄文の村でも、コメ作りに挑戦を始めました。小さな集落の人々が、慣れない道具を使って、田を作ろうと力を合わせています。しかし、中には「米なんてモノ、作ってられね…