『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

怒りの資格

自分の無能さに気付いていない頃、すなわち若い頃は、よく怒りで他者を断罪していた。恥ずかしい限りだ。 今は、自分の無能さが分かってきた。私に人を怒る資格があるだろうか。そう考えると、怒りの矛先が自分に向くことが増える。 それでも時々、どうしよ…

理解できるが、納得してもらえない

『学び合い』の理論に出会って良かった点の一つに、「ちゃんと理由が分かるようになった」ということがある。学校には、私から見ると 「いや、それはダメでしょう」 と言いたくなるような指導がちょくちょく蔓延っている。以前は感覚的に「ダメ」と思うだけ…

『学び合い』的な音読

先日、国語の時間に、いわゆる「一文交代読み」を行った。その姿が、実に『学び合い』だなあと思った。子供たちの中には、当たり前だけれど音読の苦手な子もいる。しかも、新しい単元に入って初めての音読である。つっかかってしまう子がいて当然だ。でも、…

すぐに忘れる

小学校は、学級担任と担任以外とでは、全く別の仕事だと思っている。私は少しだけ担任を離れた時期(教務主任で理科専科)があるのだが、その時に強く感じた。 学級担任は大変だ。教務主任の仕事は、質的に“難しい”ものも多かったけれど、量としては、人間の…

正解が正しいとは限らないのだ。

今の私を見ていただければ想像が着くだろうけれど、私は本当に駄目な初任者だった。朝から子供と遊び、放課後は部活の指導。授業は、試行錯誤と言うより行き当たりばったり。学級経営もグダグダ。周囲にも迷惑をかけてばかり。酷い奴だった。あの時の5年2組…

10月のセミナー

24日の午前中、越後『学び合い』の会で使用するスライドが一応完成しました。国語科「読むこと」の実践について話します。単元を通して発問なし、板書三行、単元進行表もなし。でも、モリモリ読む。まだ、本にも雑誌にも書いていない実践です。削れる物はま…

自慢

勤務地は二期制。5月下旬に学校が再開し、金曜日で1学期が終わった。 7月には「密を避けるため」と言い訳をして、3日連続の研究授業を行った。本心は、自己満足のため。楽しかったし、期待通り、子供たちの動きには磨きがかかった。 その後も、クラスは育っ…

2年生の『学び合い』

私は高学年を担任することが多い。教員生活21年目だが、そのうち8年間は6年生担任だ。 昨年は6年生担任だったが、今年は2年生担任。どの学年でも『学び合い』で起きることは、基本的には変わらない。『学び合い』は人間の「学び合いたい」という衝動を利用…

ポジティブな話もしたい

Twitterは、ネガティブな話の方が反響が大きめ。バズったというほどじゃないけれど。 今の学校は、若者が未熟であることを許してもらえなくなった。そして、成長を待ってもらえなくなった。心優しい周囲の人々も、若者に卒なくこなすことを促す。その優しさ…

卒なくこなす

もし私が20歳若く、2020年の学校に初任者として赴任したら、どんな風に仕事をしただろうか。そんなことをふと考えた。今でも大人になりきれない私だが、若い頃は更にひどかった。上の言うことを素直に聞く気がなかった。よく怒られた。でも、それが許される…

自己責任と最適化

この生き方を、この人生を自分で選んだんだから、自分の責任だ。 そういう自己責任論的な言い方を散見するけれど、本当にそうなのかな。選べるほどの選択肢が与えられた人生を、どれだけの人が送れているのかな。選択したにしても、「これしか選びようがなか…