『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

『学び合い』のあれこれ

函館から帰ってきました。

2回目となる「函館『学び合い』の会」が終わった。帰りの新幹線では書ききれず、帰宅後にこれを書いている。 今回は、いつになく迷いながらの発表だった。直前まで、何度もスライドを変更した。iPhoneのKeynoteが固まって、普段は持ってこないパソコンを持…

技術と愛と不足の話

私は「技術」を前面に出さずに授業をしたいと思っている。とは言え、全く使用していないわけではない。私の授業の基盤は、教員4〜7年目の頃に作られた。同じ学校に勤務していたY先生という県内では非常に有名な算数の大家から学んだことが大きい。『学び合い…

半年間の変化

最近、授業中によく写真を撮っている。ここのところ、目に見えてクラスの状態が変化しているので、それを記録しておきたいと感じたからだ。 特に感じるのは、距離感。『学び合い』を始めて10日目くらいの時期の写真を見ると、子供同士の距離が遠い。しかし、…

正解のない課題

アクティブ・ラーニングには「正解のない課題」が必要だ。 そんな話を度々聞く。なるほど、その通りだろう。けれど、私の『学び合い』の授業では、正解のハッキリとした課題を出すことがほとんどだ。むしろ、必須だと思っている。それでも、子供達はアクティ…

伝わりますように

来月、函館にて藤原さんと『学び合い』の会を開催します。 函館『学び合い』の会~コラボノチカラ2019~ 2019年9月28日〜2019年9月29日(北海道) - こくちーずプロ(告知'sプロ) 場づくりができない私のために、藤原さんが場を提供してくださります。その…

踏ん張り時です

我がクラスは、絶賛「ストーミング」進行中。これを乗り越えることが本当のチームに成長する上で不可欠である。焦って「偽りの平和」に押しとどめてはならない。 と言うのは簡単だが、私だって人の子である。「偽りの平和」を求める気持ちもゼロではない。子…

読めない!

社会の単元『学び合い』は、4時間目にして急激にレベルアップ。このスピード感なら、もっと課題のレベルを上げた方がいいかもしれませんが、不安感の強い子のフォローがどこまで可能かどうかが見通せず。とりあえず月曜日には、子供達と相談しなければならな…

ダメな授業

今日の算数は、久しぶりに「超大失敗」の授業。本当につまらない授業をしてしまった。原因は「授業のねらい」があやふやだったから。 「教科書のこのページを終わらせる」ってだけの課題にしてしまって。「活動」は「目標」にはならないと分かっているのに、…

今から楽しみです!

6月に仙台でのセミナーに登壇します。 仙台『学び合い』の会~コラボノチカラ2019~ 2019年6月15日〜2019年6月16日(宮城県) - こくちーずプロ(告知'sプロ) 主催者能力ゼロの私のために、藤原さんがわざわざ函館から出張ってくださる会です。持つべきは、…

鳥肌スタート

一年ぶりの学級担任。楽しくてたまりません。今年もステキな子どもたち。私は本当に運がいい。毎年毎年、こんなに良いクラスばかり担任させてもらって申し訳なく感じます。 今日から本格的に授業スタート。社会化の縄文時代の暮らしを調べる授業。中身は超オ…

断然、週に1回!!

『学び合い』で授業したいけれど、うまくいくかどうか心配。 昨年度は『学び合い』で失敗してしまった。今年は慎重に進めたい。 そういう方には「半分教えて半分学び合う」授業より、「週に一度だけ、丸々任せる『学び合い』をやる」ことをオススメします。…

再現性と「誰でもできる」と「誰かとやる」

「この授業は高橋先生だからできるものですよね。あなたしかできないものじゃなくて、誰でもできるものじゃなきゃだめだよ。ちゃんと言語化して、再現性を高めなくちゃ」 今まで何度となく言われたことだ。 再現性は大切だろう。私も発信する場を与えていた…

新年度の計画が見えてきたら

そろそろ来年度のことが見えてくる時期かと思います。 6月は仙台にいらっしゃいませんか。 仙台『学び合い』の会~コラボノチカラ2019~ 2019年6月15日〜2019年6月16日(宮城県) - こくちーずプロ(告知'sプロ) 『学び合い』の会は、継続的に参加できる「…

「授業づくりネットワーク」誌に拙稿を掲載していただきました。

授業づくりネットワークNo.32「学び手中心の授業の始め方」号に拙稿を掲載していただきました。私の授業開きから、その後の1年間の授業の流れをご紹介しています。 誌面と筆力の関係で全てを詳しく書けたわけではありませんが、『学び合い』による授業の1年…

仰るとおりですが。

一人で学びたい子にとって、『学び合い』は迷惑だ。 という類の批判を何度も目にする。ある意味で、仰るとおりだと思う。だから、私は「教えて」と言われても「教えるよ」と言われても断る自由を大切にしている。 現に私の授業では、一人で学ぶ子が何人かい…

できないことをやれる

私は、『学び合い』の子供観に則り、「子供たちは有能である」と考えて授業を行います。子供たちは、私にはできないことをやれるのです。 例えば、私が 「どこが分からなのかな。教えて?」 と聞いても答えられず、ますます貝になってしまう子がいても、子供…

教員と子供の関係

最近の学校では、子供たちを「顧客」と捉える傾向が強いようだ。教育がサービス業化しているとも言われる。どうやって子供たちを満足させるか。そういう発信がどんどん増えているように感じるのは、気のせいだろうか。 教員と子供たちが、win-winの関係にな…

「突き詰める」ことが必ずしも幸せではない

私は、休みの日にちょこちょこと自転車で出掛けています。ツーリングなんて言うような本格的なものではありません。ポタリングと言うらしいです。 息子と一緒の時は片道5キロから8キロくらい。一人の時には片道10キロから20キロくらい。ゆるゆると走って、ゲ…

仕事が減る働き方

私は、どんなに忙しくても、ある程度の授業の準備は怠りません。授業の充実によって、子供同士のトラブルも、保護者からのクレームも減り、余計な仕事をせずに済むからです。 さらには、クラスが自律的な集団へと向かう育っていくことで、子供たちも楽しく学…

楽しさと限界と

訳あって、今週は2年生の国語の授業をやらせてもらっています。授業をしていると、担任の先生がしっかりと授業をなさっていることが分かりますね。学びに前向きな雰囲気!おかげで、めちゃくちゃ楽しく授業できています。 来週までなので、『学び合い』では…

弱さ

私は弱い人間です。苦しんでいる子に気づいてしまったら、見て見ぬ振りができません。どうすれば助けてあげられるのかを考えると、心が乱れ、寝られなくなります。周囲に対して攻撃的になってしまうこともあります。 今も苛立ちが心臓の辺りを這いずり回り、…

コラボレーション

昨日もご紹介した仙台『学び合い』の会 仙台『学び合い』の会~コラボノチカラ2019~ 2019年6月15日〜2019年6月16日(宮城県) - こくちーずプロ(告知'sプロ) この企画の売りは「異質な方が集まる」ということ。五嶋さんは私の心のホームグラウンドである…

仙台の会

まだ先の話ではありすが… 仙台『学び合い』の会~コラボノチカラ2019~ 2019年6月15日〜2019年6月16日(宮城県) - こくちーずプロ(告知'sプロ) 6月に仙台で『学び合い』の会を開催します。絶対に面白い会になります。新年度がスタートしないとなかなか予…

情を抱いて利を語る

今日の授業では、ちょっと情に訴えるような語りをしてしまいました。 「今日のみんなの学び方を見ていたら、俺は苦しくなったよ。困っている人が一人なら、俺が助ける。でも、5人いたらどうしようもない。助けたくても助けられない。困っている人を見て、苦…

やっぱり可能ですね

6年生の理科は「電気と私たちのくらし」の単元。単元『学び合い』です。 今日の姿を見ながら、ちょっと嫌な言い方ですが「やっと満足のいくレベルの単元『学び合い』になったなあ」と感じました。「完璧」というわけではありません。でも、心配せずに見てい…

地続きの場

土日は、組合の学習会を主催した。参加者が12名ほどの小さな会だけれど、私にとっては非常に充実したものになった。参加者の方々も、それなりに満足してくれていたら嬉しい。皆さん大人なので「楽しかったです」「また来たいです」と言ってくれる。それが…

詰め込み過ぎた

今日は5年生で授業。 担任なら新学期のスタートに朝の会に始まり、1校時目から6校時目、帰りの会まで、ちょこちょと小分けに語り直しができる。だが、専科はそうはいかない。「語り直し用プレゼン」を作成し、コンパクトにまとめたつもりだったが、焦点化し…

みんなが「できる」から「伸びる」へ

今、依頼をいただき「『学び合い』の1年間」について原稿を書いている。非常に難しい。というのも、私の授業では、授業の主体を可能な限り「子供たち」に移したいと思っている。当たり前だが、子供たちは毎年異なる。だから、どんな授業になっていくかは子…

課題づくりをもうちょっと

「ねらい」を明確にした上で、課題をつくる。 当たり前のようだけれど、「じゃあ、ねらいって何?」と考えると、それがなかなか難しく感じる。 「どんな力をつけたいの?」 「どんな姿を目指すの?」 そう自問してみても、答えを出すのは簡単じゃない。 こう…

課題づくりの一端

『学び合い』を始めた当初、多くの方が課題づくりに悩むそうだ。 完全に教員主導の授業は、「やること」積み重ねでも一応は成り立つ。極端な例で言えば、児童は「話を聞く」「黒板に書かれたことを写す」の2つしか「やること」がない授業もありえる。 もし…