『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

『学び合い』のあれこれ

算数科なら数値と図ですよ

社会科の教科書は「写真の意図を考えて授業を構想する」という話を昨日書きました。 じゃあ、算数科の教科書は、何をどう考えながら教科書を読めばいいのでしょう。私は、数値と図だと思っています。 数値というのは、計算問題に使われている数値のことです。…

単元で「何を」繰り返すのか

繰り返しのある単元構成を考える時に大切にしているのが、「単元の目標」を意識して繰り返しを考えることです。 例えば、国語の「読むこと」の授業。単純に「毎回、音読をさせよう」というだけでは、私の考える「繰り返しのある単元構成」では不十分です。も…

単元内での繰り返し その3

『学び合い』において、単元内での繰り返しがもたらす効果はいくつもあります。 まず一つ目は「誰も分かっていないこと、出来ないことを課題にできる」こと。1単位時間毎に新たな課題を設定する『学び合い』の場合は、基本的に「学級の2割の子が分かってい…

単元内での繰り返し その2

体調がイマイチな中で書いているこの話。うまくまとまっていない面もありますが、書き溜めているものではなく、その時々に考えながら書いているので(ある意味、これが下書きのようなものです)、ご容赦くださいね。 「単元内での繰り返し」は、『学び合い』…

1単位時間内での繰り返し

大学を卒業後すぐに教員になった私は、授業と言っても、何をどうすれば良いかさっぱり分かりませんでした。初任の頃は本当に授業が下手。思い出したくないくらいひどい授業をしていました。子供達にもはっきり言われていました、「先生の授業は下手。つまら…

失敗を恐れ過ぎない

学び続ける子供を育てるためには、失敗を恐れ過ぎないことが必要だと考えています。ただし、失敗を全く恐れないのも良くないように思います。だって、「失敗してもいいもーん」と適当過ぎちゃっても困りますからね。 私が見てきた中で勉強から逃げる子は、失…

失敗から学ぶ

失敗から学ぶ。 言葉としてはよく聞きますが、でも、実際にはなかなか難しいものです。同じように「失敗してもいいんだよ」とか「教室は失敗するところだよ」という言葉もよく聞きますが、これまた難しい。 誰だって失敗したくないし、失敗すれば悔しいし、…

大変なことはさらりと

私の弱点は、すぐに熱くなったり、頭に血がのぼったり、ムキになったり、感情的になったり、意地になったりしてしまうことです。ま、単細胞なんですね。それが分かっているので、できるだけ理論的に考え、それに則って行動するようにしています。弱点を補う…

授業準備

今日は日番で1日出勤。日番の事務仕事をしつつ、新学期の準備をしました。数年前は、夏休みや冬休みに「勉強会」なんかを開催して、新学期にスタートダッシュをかませるよう準備できていたのですが、現任校では残念ながら実施できずにいます。力不足・・・。…

抜け落ちていたこと

土曜日に、TPチャートを作成し参加者の方と話をしている中で、気付いたことがあります。それは、私が大切にしてきたあることが、私のTPチャートから抜け落ちていたのです。 何かと言うと、「息を吸うように学び、息を吐くように成長する」ということ。子供達…

TPチャート作成ワーク

今日は、『学び合い』仙南の会。東京都立K高校の大野さんをお招きしての「自分の理念・信念と出会い直す 〜TPチャート作成1dayワーク〜」でした。いやあ、楽しかった! TPチャートについては、こちらをご覧ください。 →TPチャートとその使い方 - ティーチン…

自然に

以前の私は児童から「高橋先生が好き」と言われると、ちょっと苦しくなっていました。私が目指すのは、私が必要なくなること。ですから、「高橋先生?別に居なくていいんじゃね?」と言われたいとずっと思っていたのです。 が、最近は、「好きだと言われたく…

祈り、願う

今年のクラスは「みんなができる」ようになかなかならないクラスです。でも、だからこそ、「一人も見捨てない」が際立つクラスでもあります。毎日毎日、毎時間毎時間「みんなができる」んなら、何をそんなに頑張る必要があるというのでしょうか。できないけ…

点数が取れる授業

初任の時の話です。その時に担任していた学級の学力テストの結果がイマイチで、当時の校長にめちゃくちゃ怒られました。馬鹿初任者だった私は、怒られ慣れてましたけれど。 2年目は、周囲の先輩がどんなことをしているのかを調べ、実践しました。まあ、簡単…

序列の崩壊

私の学級経営の大きな弱点に、「学級内の序列が急激に変化し、一部の子が“急落”してしまうこと」があります。私は、多くの小学校の学級が「先生君主制だ」と感じています。専制君主制をもじったダジャレです。「学級王国」という言葉があるくらいですから、…

繰り返しの効果

今、国語では物語文の学習をしています。物語文の学習は今年3単元目です。物語文の学習では「心情曲線を用いた表作り」に取り組んでいます。3つの単元全てです。心情曲線なんて、授業のネタとしては物珍しいモノでもないし、ありふれたモノだと思います。が…

伝える

先日の大阪セミナーに参加してくださった方が「その後」の様子をSNSにアップしてくださっています。嬉しい報告がいくつかあって、ああ、大阪に行って良かったと感じます。 が、一方で、残念なこともあります。 精進せねば。

繰り返し

「はい、どうぞ」の『学び合い』は難しいです。何が難しいかというと、可能な限り短く「本時の目標」を児童に伝えなければいけないのですから。もし、それが伝わっていなければ、子供達は右往左往するか、どうして良いかわからずに固まるか、遊ぶか。そんな…

はい、どうぞ

嫌われるのを覚悟で書きます。 私は昨日のセミナーで 『学び合い』は考え方だから、どんな授業の形でも「よい」と言われます。では、「はい、どうぞ」以外で、「一人も見捨てない」に近づける『学び合い』による授業とは、具体的にどんなものがありますか? …

ごく自然

色々と考えているうちに、思い出しました。私が『学び合い』の理論が好きなのは、とっても自然だからです。『学び合い』が何よりも優れているとは思いません。何よりも『学び合い』が一番だ!とも言いません。でも、『学び合い』って自然だよなあと、私は強…

良い授業

32歳だった私は、良い授業をしたい!と考えに考えた末に『学び合い』に出会いました。だから、「良い授業」の延長線上に「一人も見捨てない」=教え子の将来の幸せがあるのだと、かつては考えていました。 けれど、その考えはすぐに崩れ去りました。私がち…

笑顔

学級経営上重要なこととして、「教員が笑顔であること」を挙げる方は多いと感じます。私もそう思います。 教室では、笑顔でいたいし、笑顔でいた方がいい。 そりゃそうです。が、これがなかなか難しい。じゃあ、何が難しくさせているのでしょうか。私の経験…

どっちなんだろう

「アイスブレイク」というものがありますよね。顔なじみでない集団や休み明けで硬い関係の場合に、緊張をほぐすための活動ですよね。 私も一時期やってみたことがあります。効果を感じることも多々あります。が、最近はあまりやりません。というのは、わざわ…

判断ミス

今日は授業中に判断ミスを連発。明日は1日教室を空けるのに、失敗したなあ。。。 判断ミスの原因は「他者の目」を気にしてしまったから。しかも、最近気付いたのですが、別に誰も何も言っていないのに、勝手に気にしてるところがあります。何やってんだ、俺。…

危険性を忘れない

今日は「物語文」を書く学習。8時間中の2時間目でした。物語文を書く学習は今年度初ですが、でも、前の単元で「説明文」を書いた時と似た形式のワークシートを用いたり、「はじめ・中・終わり」を重視したり、共通の「めあて」設定したりなど、繰り返しの視…

やれることをやるしかない

私は『学び合い』が広まって欲しいと願っています。それは、我が子のため。我が子が人生の中で一度は『学び合い』の学級で学んで欲しいのです。『学び合い』の学級を経験しているか否かは、人生を大きく変えると思っているからです。また、同時に「一度じゃ…

何度も繰り返すしかない

子供達を見ていると、昨日できていたことが、今日はできないってことが度々ありますよね。そんな時、どうして出来ないんだぁぁああ!と怒ってしまうこともしばしば。でも、それが当然なのかもしれません。私だって、昨日は失敗を笑って許してあげられたのに…

「みんなが出来る」から「みんなが伸びる」へ

『学び合い』の本体は「一人も見捨てたくない」という教員の心にある。西川先生は度々そう述べられています。なるほど、私もそう思います。もし私が「あの子は仕方ないか」と考えたら、授業は大いに変質します。例えば、私が喋る時間が長くなるでしょう。だ…

人生レベル

今日は頭を使いまくった1日でした。学級が一歩前に進む上で正念場を迎えているからです。学習発表会を目前に控えているので、忙しさから怠け心がムクムクとわいてしまいます。でも、何とか耐えて子供達をじっくり見ました。そして、語りました。 正直言って…

難しいことじゃなく

『学び合い』で生きる。 なんてことを書くと、ものすごく難しく取られてしまうかもしれません。 そう言えば、先日の『学び合い』仙南の会で「なぜだか分からないけれど、『学び合い』をものすごく高尚なものだと思っている方がいるらしい」という話題がでま…