授業のあれこれ
授業をもっと自然な営みにしたい。 そう考えると、 じゃあ、何が授業を不自然にしているの? という疑問も浮かんできます。多分それは、単純な答えはなくて、様々な要因が絡んでいるのでしょう。私が今興味を持っている文脈から見ると、その答えの一つとして…
しばらく更新を休んでいるにも関わらず、ブログを覗きにきてくださっている方がいらっしゃるようです。解析を見ると100以上のアクセスがあって、申し訳ない気持ちです。ありがとうございます。 感謝の気持ちを込めて、最近考えていたことをメモしておきま…
明日は終業式です。 教務主任は二度目ですが、前回は担任兼務。今年は教員人生で初めて担任を持たない日々を過ごしました。自分の学級がないのは寂しいのですが、でもその分、全校生を心から可愛いと思えるのが新鮮。担任を持っていると、やっぱり自分のクラ…
今年は理科専科なので、少しずつ「1学期の授業終い」が進み、残すのは明日の1時間だけになってしまいました。ああ、悲しい…。 今日も2つのクラスで授業終い。そこでは 「私の授業は他の先生の授業とはちょっと違うよね。だから、みんなを混乱させないか心配…
時期に合わない話ですが、メモとして書いておきます。 私が教員として気をつけていることの一つに「授業参観の授業」があります。 小学校教員にとって、授業参観はかなり重要でしょう。ここで保護者に信頼されるか否かは、子ども集団との関係に極めて大きな…
新しい学級を担任した時には、まずはテストで結果を出します。『学び合い』による授業を周囲から「許してもらう」ためには、分かりやすい結果があると便利だからです。過去に何度も4月の時点で「全員90点以上」や「平均99点」という結果を出したことが…
学期末が近づき、ワークテストをやる回数が増える時期です。前単元の点数がイマイチだったので、今の単元では、点数を取れるように、多めにテクニックを使って授業をしました。 こう見えて(どう見えて!?)テクニシャンな私。効果はてきめん。あるクラスで…
今日の5時間目、あるクラスの授業でした。開始時刻より少し早く行くと、子どもたちは「宿題」をやっていました。とある事情があって、担任の先生が「今のうちに宿題やってもいいよ」という話になったそうです。余談ですが、宿題の是非は置いといて、こういう…
何年も前から使っている表現ですが、授業は、間口は狭くて中が広い方がいいなあと改めて考えています。 詳しくは、今日は眠いので、そのうちに。
もう少しできそうなのに、やらない。 そういう姿を見ると、本当にもったいないと感じます。もったいないと感じるからこそ、ちょっと焦ってしまいます。「やればいいのに!」が「なんでやらないの?」になり、そして「やりなさい!」にエスカレート。陥りやす…
担任を離れて約2か月。担任を持っていると日々の学級経営に追われて、「次どうするか」ばかりを考えてしまいます。でも今は、担任を持てない寂しさからか、過去の学級経営についてあれこれと考えることが増えました。これがかなり危険だなあと感じます。一…
今日の3・4校時は6年生の授業。呼吸に関する実験でした。今年の授業は「課題提示→実験→結果から分かったことを『ということは…』で始まる文でまとめる→交流」という流れを基本にしています。私らしい何のひねりもない単純な流れ。 授業の終盤、「吸い込む…
5年生の理科で「めだかのめすおすを見分ける」授業をしました。 見分け方をしらべる→練習問題 という流れです。ちなみに、「練習問題の時には、教科書やプリントなどはいっさい参照してはいけないが、友達と相談するのは自由」というルール。 先週、まずは1…
教務主任という立場を悪用して、今年は3回ほど授業を見てもらえる場を設定しました。金曜日はその第1回目。初任研の授業参観。初任の先生の学級に入らせてもらって、社会の授業をやりました。理科専科だけど社会。 私はこう見えて(どう見えて??)バランス…
連休明けからの数日、私はよく 「先生はアホだから、何度も同じことを言うね」 と言っています。そして、4月に語ったことをもう一度語りました。 例えば、「教えて」と言える大切さであったり、「教えること」で何を得るかであったり、「学ぶこと」の楽しさ…
ちょっと「美しい物語」にし過ぎ(=ちょっと話を盛ってる)なのですが、私のクラスの「単元『学び合い』」は大抵はこんな風に始まります。 ある日の算数。一単位時間毎に課題を出していますが、学級のほとんどの子が終わっています。まだ終わっていない子が…
『学び合い』による授業と一斉形式の授業の差異について、数年前まで大きな誤解をしていました。『学び合い』に出会った直後は、『学び合い』による授業は自由度が高く、一斉形式の授業は自由度が低いと思い込んでいました。「自由なのが『学び合い』だ」。…
あちこちで書いていますが、この時期の私の授業は「〜を3人以上に説明できる」が基本。 関わることが苦手な傾向にある学級では、関わりを促す言葉かけをします。応援し、励まし、その声に反応してくれた子を見つけてプラスの声をかけます。焦って関わること…
今年は教務主任兼、理科専科。5年生2クラス、6年生2クラスの理科を担当しています。いやあ、楽しいな、専科。理科なのが残念で、国語専科がやれれば最高だったんだけどね。まあ、仕方ありません。 専科の何が楽しいって、学級の違いを味わえるのが楽しいです…
1年のまとめとして、「3年生でがんばったことベスト3」を書いてもらいました。今年度は、ほとんどの子が「テスト」のことを書いていました。 「漢字のテストをがんばった」 「理科のテストで100点がとれた」 実際の作文はもっと詳しく書かれていましたが、そ…
昨日は授業参観でした。モラルジレンマ資料を使った道徳の授業です。授業参観用に1時間で完結させるちょっと急ぎ足の授業でしたが、多分、参観している保護者さんは、その方が見ていて飽きないでしょうから。という「子供のため」よりも「こっちの事情」の…
文部科学省の「子供に伝えたい自殺予防(学校における自殺予防教育導入の手引)」には、SOSの出し方やSOSの受け止め方について「教育」するように求めています。死ぬ前にちゃんとSOSを出せるように、そして、友達のSOSに気づけるようになって欲しい。私もそ…
私が若い頃、『学び合い』に出会う前に行っていた算数の授業は、多くはこんな流れでした。 問題の提示をする。 そこから課題を立てる。 どうやったら課題を解決できるか予想する。 自力解決 それぞれの解き方を発表する。 発表された解き方の中から、自分が…
最近、教科書の話を書いているのは、『学び合い』では教科書を大切にすべきだと思っているからです。 『学び合い』では、授業の課題を提示し、それをどう達成するかは児童に任せます。その時、ヒントや正解が教員の頭の中にしか存在しない課題を出してしまう…
社会科の教科書は「写真の意図を考えて授業を構想する」という話を昨日書きました。 じゃあ、算数科の教科書は、何をどう考えながら教科書を読めばいいのでしょう。私は、数値と図だと思っています。 数値というのは、計算問題に使われている数値のことです。…
社会科の教科書には写真がたくさん使われています。若い時には、それを「じっくり見る」授業ばかりしていました。 「もっとよく見て。細かいところまで見て。」 そんな指示を出していた記憶があります。例えば、3年生の「昔の道具」の学習であれば、炭火アイ…
繰り返しのある単元構成を考える時に大切にしているのが、「単元の目標」を意識して繰り返しを考えることです。 例えば、国語の「読むこと」の授業。単純に「毎回、音読をさせよう」というだけでは、私の考える「繰り返しのある単元構成」では不十分です。も…
『学び合い』において、単元内での繰り返しがもたらす効果はいくつもあります。 まず一つ目は「誰も分かっていないこと、出来ないことを課題にできる」こと。1単位時間毎に新たな課題を設定する『学び合い』の場合は、基本的に「学級の2割の子が分かってい…
体調がイマイチな中で書いているこの話。うまくまとまっていない面もありますが、書き溜めているものではなく、その時々に考えながら書いているので(ある意味、これが下書きのようなものです)、ご容赦くださいね。 「単元内での繰り返し」は、『学び合い』…
最初は「一単位時間の中での繰り返し」しか意識できていなかった私ですが、「単元の中でも繰り返し学習する方が、子供達の力が高まるのだな」と学んだのが30歳の頃です。まだ『学び合い』に出会う前。授業がめちゃくちゃ上手い「師匠」との出会いがきっか…