西川先生の言葉で、感銘を受けたものは山ほどあるのですが、その中のひとつに
「 子どもは自分と同じだけ有能であり、 かつ、同じだけ無能である」
というものがあります。『学び合い』をやっている方なら、皆さんご存知でしょうけれど。
これを、どれくらい実感を持って感じているかどうかが、教師の資質を磨く上で、非常に重要だと思っています。
わたしは、これを子供だけではなく、保護者にも、同僚にも、上司にも当てはめて考えています。
わたしは「浮きやすい」質です。
自分が「ちょっと変」な教師であることは自覚しているつもりです。
でも、時々「なんで分からないのかなあ」とイライラしてしまいます。
そういう時には、上記の言葉を思い出すようにしています。
自分が気付いていることや考えていることは、他の人もそのうち気付くかもしれないし、過去に考えていたことかもしれない。
自分が知っていることは、他の人も知っているかもしれないし、自分が知らないことを、他の人は知っているかもしれない。
自分ができることは、他の人もできるかもしれないし、他の人ができることを、自分だけができないのかもしれない。
そう考えると、落ち着くし、納得できることがたくさんあります。
でも、そんなことを考える必要性がある時点で、自分が嫌な奴だなあと感じます。