『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

『学び合い』と聞く・聴く

とんたんさんには、「俺は「学び合い」じゃないよ〜」って言われちゃうかもしれませんが、大切なことだと思うので、引用させて頂きます。
http://d.hatena.ne.jp/tontan2/20120927
http://d.hatena.ne.jp/tontan2/20120928

>授業が始まり教師が課題を説明しだすと目線が外れていたり、隣の子どもとふざけっこしたりしている子どもがいます。まあ、こんな子どもは自分のクラスにもいるわけですが、そうした子どもはよいクラスで2割、普通のクラスで3〜4割、ダメなクラスだと聞いている子どもが2割なんてこともあります。


これをしっかりと認識していることが、『学び合い』を進める上で絶対に重要だと思います。
「教師の技術を上げたり、教材研究に励んだりすれば、全員が聞く!」
という人は、幸せだなあと思います。まあ、嫌味もこもってます。
「聞く」だけなら、もしかしたら10割ってこともあるかと思います(聞いている振りも含めてね)。けれど、10割が「聴く」ことは目指しません。
(聞くと聴くの違いは、検索してみて下さい。わたしは、こういうことはあんまり気にしない質ですけどね)
10割が可能なら、『学び合い』なんて必要ありませんから。


『学び合い』を成立させるには、少なくとも学級の2割が「聴く」状態になっていないと無理じゃないかなと思います。6割が「聞く」で、2割が「聞かない」。
ウチの学級は、8割が「聴く」状態です!と胸を張って言いたいところですが、調子の良い時はそうでも、まあ、普段は2割〜8割の間で揺れ動いている感じでしょうか。特に月曜日は駄目ですねえ。聴けない子が多くいます。それに、常に2割の「聞いていない子」はいます。


普通の学級の普通の先生方は、2割の「聞いていない子」を指導することに心を砕くのかもしれません。
でも、『学び合い』で大切なのは、「聴いている子」をいかに増やすかだと思います。その子達がいかに「真剣に」聴き、それを「実行」するか、が成否を分けます。
子ども達の状況をしっかりと掴んで、心を込めて語らないといけません。
これが甘いと、子ども達がゆるみます。
わたしの学級が調子を崩す時は、たいてい、これが原因です。


「聞いていない2割」を巻き込むのは、他の8割の子ども達です。教師にその力はありません。むしろ、教師がやってはいけません。
教室は多様な方がいいんですから。
「先生の話は、長くてかなわん」
「内容によっては聴いてもいいけど、今日の話は聞く価値もないな」
「先生の顔見ていると笑っちゃうから、ちょっと違うところ見ておこう」
なんていうように、聞いていない子も色々なんです。
そういう子を巻き込む過程で、「多様な人と折り合いをつける」ことができるようになるんですから。