『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

本当に分かるということ

子ども達が「分かる」かどうかを見極めるには、説明させるのが一番です。例えば、比例の性質が分かっているかどうかは、それを説明させれば分かります。とは言うものの、授業の中で、全員が本当に分かって、本当に説明できるようにするのは、難しいものです。
『学び合い』では「3人に説明する。」という課題もありますが、そこで行われている説明も、本当に分かる、と自信を持って言って良いのかどうか、わたしは判断ができないでいました。

練習問題で、表の穴埋め問題ができたとしても、説明できるとは限りません。「xが1/2,1/3,…になると、yも1/2,1/3…になる。」と言えるだけでは、説明できたことにはなりません。
説明できる、ということは「xを1/2にします。例えば、4×1/2=2 4が2になります。すると、yも…」というように、例示したり比較したりしながら、言語化する必要があります。
今までは、こういった活動を全員に行わせる場合、『学び合い』的なゴチャゴチャが一番だと思っていました。
しかし、子ども達にガンガン書かせてみると、「喋ったことが書き表せない」ということが少なくありません。喋って説明するだけだと、何となく説明できてしまうのです。

わたしは以前から「自分の言葉で説明する」というのが嫌いでした。自分の言葉じゃダメだろう、相手に伝わるように説明できなきゃいかんだろう、と思っていました。「自分の言葉で」と言いながら、何となく説明していればオッケー。そんな授業も度々目にしてきました。
逆に、教科書や教師の言葉をなぞっているだけで、説明になっていない説明をして終わりの授業も 度々目にしてきました。

一方、「書く」という行為は、しっかりと証拠が残るため、誤魔化しがききません。しっかりと説明が書けないといけないのです。書く活動を始めてから子ども達の学びのギアが切り替わったのを感じます。何となく学んだことは、書けないからです。書くことを通じて、子ども達が学んだことや考えたことが、紡がれていくのを見ると、とてもワクワクします。
これからも、とても面白いことが起こりそうです!


でも、一言。
15分間書く、というのは普通のクラスでやったら、絶対に大失敗します。ご注意を。