『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

縄文レベル 弥生レベル

昨日,子ども達に,こんな話をしました。


(復元図を見せながら)これ,何時代?そうだね,縄文時代
縄文時代のムラでは,4・5人の家族で生活することが基本で,人々が協力して何かをするということは,そんなに多くはなかったという話を,見学学習の時に聞きましたよね。
でも,時々,みんなで協力する時もあった。例えば?そう,新しい竪穴式住居を建てる時。時々,そんな「特別なイベント」だけは,みんなで協力した。
そういう「目標」となることがあると,人間はチームとして協力できる。縄文時代も今も同じなんだね。
普段は4・5人のグループに分かれていて,あんまり仲良くないけれど,運動会や学習発表会の時は,
「みんなでがんばろう!」
と,何となくまとまる。で,終わったら,また元のあんまり仲良くないクラスに戻る。そういう縄文時代みたいなクラス。
なんだか,そういうクラス,ありがちだよね。けどさ,そんなクラスじゃ,面白くないと思うんだよね。

(別の復元図を見せながら)この時代。でも,弥生時代になったら,状況が変わりましたね。一番の原因は?そう,米作り。弥生人は「米作り」のために,1年間,頑張らなくちゃいけないことが出てきた。春は種をまき,夏は草取りをし,秋は刈り入れをする。冬だって,来年の春に向け,みんなでちゃんと籾の管理をしなくちゃいけない。そうやってずっと同じ目標を持って頑張る中で,「ムラ」ができあがってきた。
学級も,そうだといいね。
縄文時代のように,時々だけチームになるクラスじゃ悲しくない?
弥生時代のように,いつでも協力していようよ。いつでも,同じ目標を持って。
じゃあ,学級でいつでも頑張れることって何だろう?俺は勉強だと思うんだよね。
だから,勉強を頑張るクラスが強いんだよ。勉強を頑張るクラスは,いつでもチームでいられるんだ。
チームワークが乱れたら,どうすればいいの?
勉強を頑張るんだよ。そういうクラスになろう。



と,こんな感じでした。
弥生時代に「指導者」が現れたのも,『学び合い』に管理者が必要なのと同じだと思います。



こんな話,歴史の専門家の方が聞いたら,怒られちゃうかもしれませんけどね。