『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

助け合い型から持続向上型に切り替えよう!

さて、助け合うことが目標の『学び合い』と、それぞれが成長していくことが目標の『学び合い』の違いについて、わたしなりに考えてきました。コメント欄やFBを通して感想やご意見を寄せて下さった皆様、ありがとうございます。こうやって反応していただけると、非常に嬉しいです。


中には「わたしは“助け合い型”です」という方もいらっしゃいました。もしかすると、わたしが想像している以上に、助け合うことが目的になってしまい、苦しさを感じている方が多いのかもしれませんね。
じゃあ、助け合い型から持続向上型に切り替えるタイミングはいつなんでしょう。
これまた結論から言うと、いつでも良いと思います。というか、本当は「助け合い型」も「持続向上型」も、子どもにとっては区別はないのです。
その違いはあくまで、教師が課すミッションが「助け合うこと」なのか「学び続け、成長していくこと」なのか。その違いに過ぎません。


「助け合うこと」は簡単なんです。
と言うか「助け合っているふり・仲の良いふり」が簡単なのです。だから、助け合い型『学び合い』では、子ども達の「助け合っているふり」(とは言っても、子ども達はそんなつもりはないでしょうけれど)が徐々に増え、学級が停滞していくことになります。
でも、「学んでいるふり・成長しているふり」は、比較的簡単に教師が見抜くことができます。例えば、テスト。それだけで「分かったかどうか」は見抜けますから。


ちなみに、わたしは一度、「助け合うこと」を求めていながら「テスト」で評価をしようとして、失敗したことがあります。
助け合うことを求めたら、テストの点数が伸びる。とその時は思っていたのです。
違いますよね。テストの点数を本気で伸ばそうと努力したら、自然と助け合う。そういうもんです。


テスト以外にも、子ども達の「学んでいるふり」を見抜く必要があります。というか、そんなに毎日毎日、テストばっかりしていられませんからね。
子ども達の学習を把握する。そういう目を持つことって、授業をする上でとっても必要です。
詳しくは、文章にしにくいので、夏のフォーラムででもしゃべるつもりでいます。
一言で言うと、

・森を見て、木を知る。


ということ。学級の全体を見ていると、個々の様子がぼんやりと感じられるのです。


さあ、皆さんも、「助け合うこと」ではなく、「学び続け、成長し続けていくこと」を求めてはどうでしょうか。
「一人も見捨てない」とはどういうことか、もう一度、考えてみて下さい。



これで、一旦、わたしが『学び合い』のことを書くのはお休みにしたいと思います。
夏のフォーラムが近づいた頃にでも、また書きますので、よろしくお願いします。

しばらくは、自分の実践と、『学び合い』に限らず、もう少し幅広いことを書いていくつもりです。