学級経営や授業が上手くいかない。わたしには、指導力が「不足」しているんだ。もっと工夫を凝らして、良い指導をしなくちゃ。指導力をあげなくちゃ。
そう勘違いしている真面目な教師がなんと多いことか!!
本当は、指導が足りないんじゃないんです。余計なこと、やっちゃいけない行動、言っちゃいけない言葉。そういったものが、学級を荒らしているのです。別に、体罰や暴言のような異常な指導ばかりじゃありませんよ。自分では普通の指導だと思っている言動が、原因のことが多いのです。
というか、教師の指導の全てが、余計な物に成り得るんですけどね。
でも、皆
「わたしに何が足りないんだろう」
と考えている。そうじゃなくて、
「わたしの何が不味かったのだろう」
って考えて欲しいものです。
もちろん、わたしも余計なことにまみれていて、まだまだなんだけれど。
わたしは、そういう状態を「指導力錯誤」と名付けました。あれも足りない、これも足りない、と足しまくり。最終的にはパニック状態。親のせいにしたり、地域のせいにしたり、前の担任のせいにしたり。
新年度に向けて、若い先生方が足し算の準備をしている時期です。過ちを繰り返さないで欲しいものですが、まあ、無理でしょう。
足している人って、凄く見えますから。