『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

勉強したからこそ

1学期が終了しました。
楽しい1学期でした。クラスの子ども達は、しっかり学びましたし、力も付けてきています。
でも、もっと伸びると感じています。
反省点は、成長を「形」にすることが甘かったことです。テストの点数にしても、学習レポートにしても、わたしの最後の詰めが甘くなってしまいました。
言い訳は色々とありますが、でも、甘かったのは事実。2学期は改善して、更に楽しいクラスにします。



さて。
1学期最後のジャーナルにこんなことを書いてくれた子がいました。


今日は1学期最後の日。1学期を振り返りました。すると、とっても良い気持ちになりました。しっかりと勉強したからこそ、こういう気持ちになれたのだと思います。
1学期はとっても早かったです。振り返ると、良い思い出ばっかりです。2学期もどうぞよろしくお願いします。


「しっかりと勉強したからこそ」
学校の充実感は、そこにあるのだと思います。日々の授業こそが、子ども達を満たすことができるのです。
逆に言うと、勉強がつまらない・授業がつまらないというのは、子ども達にとって、とてつもないストレスなのです。
わたしは、学力が何よりも大切だ、と思っているわけではありません。テストの点数が人生を決める、なんて思っていません。
「勉強よりも大切なことはたくさんある」
と言われれば賛成します。でも、「じゃあ、その『勉強よりも大切なこと』は、いつ・どこで学ぶの?」と思ってしまうのです。
スポーツ? 行事? 野外活動?
それがそんなに大切なら、毎日そればっかりやっていれば良いのです。
毎日、音楽やスポーツやダンスばかりをできるでしょうか。そして、それだけで本当に子ども達は成長するでしょうか。
そう考えると、現状の「各教科」の勉強って、色々なことをまあまあバランスよく取り入れていると思います。
様々な専門家から「もっとこれを増やした方がいい!」という主張する声は絶対にあるでしょうけれど。




世の中には、色々な大人がいます。色々な先生がいます。
それで良いと思っています。考え方は多様なほうが絶対に良い。
中には、授業が下手な先生がいるでしょう。そりゃそうだ。わたしだってまだまだです。上手いなんて言えません。
それに、授業以外のことに長けた先生も絶対に必要です。
けれど、もっと授業を大切にする教員が増えて欲しいと願っています。
上手くなくてもいいんです。
授業こそが子ども達を育てる。
その大切さを分かっている教師がもっと増えないと、学校に授業以外のことがどんどん持ち込まれ、余裕をなくし、授業が駆け足になり、「ヘタクソ」な授業が垂れ流される状況が続いていくでしょう。子ども達は充実感のない日々の中で、自己肯定感も自己効力感も下げ、苦しさを積み上げていくことになります。教師自身も、自分の仕事に誇りを持てなくなります。意欲を失っていきます。保護者も不安を感じ、学校不信が高まります。
子ども達も教師も保護者も、誰も幸せになれない学級・学校になってしまいます。
そうならない為には、授業しかないとわたしは思うのです。



「しっかりと授業したからこそ」
教師は仕事に充実感を得ることができるのです。日々の授業こそが、教師を満たすことができるのです。


なんてことを、わたしは本気で思っています。