『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

宮城県で働く小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

子どもを見る

さて。
前回は,「従来の授業でも,子ども一人一人の学習を把握することなんて,実はできていない」という話を書きました。
では,『学び合い』では,どうでしょう。
結論から書くと,
「『学び合い』だって,子ども一人一人の学習を把握することはできません」
です。


ガッカリした方もいるかもしれません。でも,従来の授業よりも『学び合い』の方が優れている点があります。それは,
1・子ども集団全体を把握することはできる。
2・一人一人の学習を把握する集団を作ることはできる。
の二つです。

1に関しては,従来の授業でも「名人」級の教師なら可能だったと思います。
http://manabitudukeru.g.hatena.ne.jp/nao_taka/20130612
で言うところの,レベル3。しかも,最終段階の教師です。これは,本当に一握りの教師にしか出来ないと思います。けれど,『学び合い』なら,比較的簡単に子ども集団を把握できると思います。(比較的です。出来ない人ももちろん多いでしょう。)
2に関しては,『学び合い』でしか作れないと思います。

もう少し,具体的に書きます。


例えば,前回の授業。『学び合い』で次のような課題を立てたとします。
「比ゆとはどのようなものか説明できる。また,比ゆ表現を使って,例文を作成することができる。」
子ども達が学び合っている間,わたしは基本的に何もしません。でも,次のような時には「あれ?」と思って子ども達の近くによって,子ども達の様子をよくよく見ます。
1.子ども達の輪が大きい。
大きな輪ができている時は,「分かっている子が少ない時」です。
例えば,「比ゆって何?」「たぶん,こういうことだと思うんだけれど」「ん〜,自信がないなあ」という子ばかりで,話し合いが進まない状態になっていることがあります。
そんな時には,わたしが教え手に回る場合もあります。教えるにしても,全体に教えるのではなく「聞きたい人は聞いてね」という時が多いですけれど。もしくは,「それで合ってるよ。大丈夫」と声をかければ解決,ってこともありますね。
2.子ども達の声が耳ざわりだ。
なんとなくキンキンした声が響いている時は,学びの質が下がっています。原因は,疲れていたり,わたしの気持ちが緩んでいたりなど,色々でしょう。で,こういう時には,必ず「分かっていない子」がいるはずです。なので,「声」を注意するのではなく,分かっていない子・出来ていない子を探します。
例えば,「比ゆの説明がおかしい!」「作った例文が比ゆになってない」など,そういう子がいるでしょう。
分っていない子・出来ていない子が一人いれば,必ず,それに近い状態の子が3〜4人います。自分では分かったつもり・出来たつもりの子です。さらには,出来ていないけれど,誤魔化している子もいるでしょう。学級で一人だけ出来ない,ということはないと,わたしは思うのです。
なので,そういう時には子ども達には,
「出来ていない人が一人いれば,出来たつもりが2・3人はいる。出来ていないけれどごまかしている人もいる。そうじゃなくて,全員が本当の勉強をしようぜ!」
ということを言います。
そういった積み重ねが,「出来たつもりではなく,本当に出来るまで学ぶ集団」を作ることに繋がります。
大切なのは,「個人」の問題にしないことです。あくまで,集団を見ること。出来ていない子や騒いでいる子が悪いのではないのです。集団全体が分かっていないから,その中で「気になる行動」が出てくるのです。


他にも,色々あるのですが,時間がなくなってしまいました。
続きはまた今度。


あと。
前回のエントリーにコメント頂きましたが,校長先生や指導主事の先生から,「どうやって子どもの姿を把握するんですか」と聞かれることは多いと思います。そんな時に,上のようなことを言っても理解してもらえないでしょう。
そんな時は,「従来」の方法をとりあえずやって下さい。例えば,バインダーでも持って,机間巡視をして下さい。そんなことをやっても,子ども達の学習状況を把握することはできません。でも,参観者を安心させることはできますから。


なんか中途半端!
これってとっても言語化しにくいです。
もう少し整理して,もう一度書こうと思います。