『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

静かな進化

3連休の最終日。今日は,仕事の日とし,学習発表会後の2週間で子供達が書いたレポートを読んでいました。分量としては,原稿用紙にすると一人10枚分くらいでしょうか。
もっとたくさん書いていた時期もあるのですが,最近は,一日1〜2枚のペースで落ち着いています。あんまり多いと,子供達の手がもちません。そして,わたしも読み切れません。


書いている様子を見ていても,読んでいても感じることですが,最近,我が学級のレポートの「質」が変わってきました。


書き始めた時期は,「とにかく,書く」時期。「こんなに書けるとは思わなかった!俺達すげえ!書くぞー!とにかく書くぞー!」という時期。最初の2週間で一人15枚近く書きましたから。中身はいいから,書くぞー!でした。
その後,「見た目重視」の時期がきました。色を使う。図を使う。絵を加える。きれいな字で書く。そういう「わたしのレポートを見て!この頑張りを見て!」という時期。女の子で顕著でしたね。1学期の終わりから,2学期の初めくらいがそういう時期でした。


それが,最近は「文章表現」の工夫が目立ってきました。絵や図よりも,文章重視!2学期に「図や写真を活用する」という学習をしたのに,なんでそっちに意識が向いたのかなあ,と疑問でした。
でも,じっくりと読みながら感じたのですが,単純に「書き慣れてきた」のかもしれません。その上,それぞれに得意な「型」がでてきて,箇条書きを上手く使う子,表を使う子,図を使う子など,個性がでてきたので,良い意味でみんなバラバラ。だから,共通している文章表現の工夫に,わたしの目がいっているのかもしれませんね。
ただ,頑張っている分,15分では書ききれない子が増えました。家で書いてきたい!というのですが,本当は,15分で書いて欲しいな,と思っています。時間をかけて質を上げるのは簡単なんですよね。短時間で質を上げて欲しい!もちろん,家で頑張って書いてくる子も素敵ですけれど,だったら,その分,早く書けるような準備をして学校に来て欲しいと思っています。
そう求めていると,それにちゃんと応えてくれる子が多数登場。頼もしいです。
子供達,静かに進化中です。


昨年度担任していたクラスから含めると,インタラクティブ・カリキュラムの一環として学習レポートを書く活動を開始してから1年になります。
最初は,書くことが目的化してしまって,上手くいかないことも多かったのですが,最近では,気負わず,でも,高い効果を保って実践していく目処が立ちました。
また,最近では「国語の読みを社会科や他教科で生かす」取り組みを行っています。こっちは試行錯誤中。まだ,わたしの中でしか存在しない状態。つまり,言語化して誰かに説明できるほどには明確に分かっていないのです。こういう時,自分の実践を直ぐ近くで共有してくれる存在が欲しくなります。がんばるぞー!
わたしも,静かに進化中。と思いたい。