『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

正しくない

自分が苦しくならないための覚書です。


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わたしが正しいと思っていることは,わたしにとっての「正しさ」であり,10人いれば10種類の正しさが存在しているのだ。わたしの正しさは,他の誰かにとっては大きな間違いかもしれないと心に留めておこう。


伝えるという行為は,その結果,誰かに「お前は間違っている」と言われる可能性がある。それでも伝える価値があると信じることなら,伝える努力をすればいい。逆に,傷つきたくないという想いが強い時には口をつむぐ方がいい。


たとえ,どんなに努力をしても,伝わらないこともある。きっと,思っているよりも多い。
こちらが言わなくても分かっている人もいる。
こちらが分かっている以上に分かっている人もいる。
伝えれば,分かってくれる人もいる。
どんなに努力をしても,伝わらない人もいる。
「分かっている」と言って,ろくに聞きもしない人もいる。
伝えようとすればするほど,逃げていく人もいる。


わたしが伝えられる人は,極一部。
努力し,工夫を凝らしたり,歩み寄ったりすれば伝わるケースもそんなに多くないのだ。


だから,つらい。焦りに心を乱したり,徒労感から体調を崩したりすることもある。
そういう時には,じっと耐えていれば良い。
自分のテリトリーだけは乱さないように,自分の仕事はきっちりとやって,あまりむやみに踏み出さないことだ。それは逃げではなく,戦略なのだと覚えておこう。


じっと待ちつつ,自分の持っている物が,多少の傷を負ってでも伝える価値があると感じたら,期を見て敏に動こう。
でも,そんな時も忘れてはいけない。大賛成してくれる人が居るということは,大反対の人も居るということ。
その双方が正しく,双方が必要なのだ。

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同僚のベテランの先生が,会議の場でこう言ってくれました。
「6年生のような素晴らしいクラスが同じ学校に存在しているのだから,わたし達はそこから学ばなければいけない。あのクラスから学ばなくて,どうするんですか」
そんなことを言ってくれる人がいると,もっと頑張らなくちゃ!と感じます。
でも,ここまで感じてくれる人がいるということは,同時に,気を付けなくちゃいけないことがいっぱいあるということです。


焦らないこと。バランス感覚を失わないこと。尊大にならないこと。
自分の限界を知ること。そして,限界を知ることは,同時に「何なら出来るのか」を知ることだと心に留めておくこと。


さあ,仕事,仕事^^