『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

才能無し

新年度が始まり、ひと月が経ちました。
わたしのクラスの保護者さんは、新しく来た担任がわたしのような変わり者だったので、きっと不安を感じていることでしょう。
子供達だってそうでしょう。
わたしは、前任校の最後のクラスでは、3・4・6年生の3年間担任させてもらえましたので、皆さんにわたしのことを理解してもらっていたというか、諦めてもらっていたというか。自分が普通じゃないという意識をせずに仕事ができました。
でも、自分が変わり者だという自覚を忘れると、周囲の方々に迷惑をかけてしまうのだということは肝に銘じておかなくちゃいけません。新しい場所に来たのですから、わたしのことを理解して頂くための行動をゼロから積み重ねなくてはいけないのです。


不安を少しでも軽くして頂くために、ちょっとしたことを続けています。
職員室では、出来るだけ仕事を引き受けるようにしています。まあ、これは自分が好きでやっているという面も大きいですね。
また、学級通信もこまめに出しています。わたしは毎日は出さない主義なのですが、週に1〜2枚程度は出しています。
そして、何と言っても分かりやすいのは「テスト」です。第1回目の算数のテストは、最低点数90点、学級平均98点でした。
この結果は、残念ながら『学び合い』だけの成果ではありません。もちろん『学び合い』がベースなのですが、その上に、わたしの持てる技術を駆使し、一斉指導も部分的に取り入れながら、点数を取れる授業を行いました。
そういう授業を1年間継続できれば、わたしもスーパーティーチャーに成れるかもしれませんが、残念ながらわたしの力量では継続は難しいようです。2回目のテストでは、ちょっと下がってしまいました。原因は、わたしの目が届かない部分が出てきてしまったため。
わたしには、「教師の力で、大部分の児童を理解させ、残りの児童を分かったつもりにさせる授業」をずっと継続することはできないんですよね。そういう意味で、わたしには教師としての才能は無いのです。


才能が無いのですから、わたしの目が届かなくても自分たちで学び続けていける集団を作る必要があります。
とりあえず、この1か月で、新しい児童にも保護者さんにも、わたしも『学び合い』も、ただ子供達を放っておくだけの無責任な教師や授業ではないというのは見せられたかなあと思います。
この後は、もう少しアクセルを踏んでいけそうです。