『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

教育はサービス業ではない。

とある研修で、学校評価について話を聞きました。
保護者さんの声を聞いて、学校経営に生かす。
もっともな考え方だと思います。わたしももちろん、賛成です。


でも、それを可能にするためには、保護者さんを「顧客」として考えるのではなく、「当事者」として考えなくてはいけないと思うのです。
わたしは、自分のクラスの児童は、顧客ではなく当事者となっていると思います。
http://d.hatena.ne.jp/nao_taka/20130205
でも、保護者さんに対しては、まだまだお客さん扱いかもしれません。
保護者さんが当事者として学校に関わっていけるようにすることが、学校も、子供達も、保護者も、みんなが幸せになれるという「何となく」のイメージは持っているし、世の中からも「そうなったらいいなあ」という雰囲気を感じる時もあるものの、でも、実態はそうじゃないように感じます。感じるのは、「学校のサービス業化」。そして、サービスの受け手は、児童ではなく、保護者。
冒頭に書いた「学校評価」も顧客満足度調査になってしまっているように感じるのです。


このまま学校が保護者向けのサービス業と化していったら、非常に危険だと思います。
教育が、子供達のためではなく、世の中の将来のためでもなく、「お金を払ってくれている人達の現在のため」に行われる物になっていく怖さを感じています。
さらには、その流れが確実に進んでいるように思うのは、わたしだけでしょうか。


政治的な話とか、信条的なことはあまり書きたくないので、この辺で止めておきます。
教員という仕事は楽しいし、大好きなのですが、でも、学校とそれを取り巻く環境の将来を思う時、言い得ぬ不安でいっぱいになります。
そこから抜け出すために、次のステップを自分に課さなくちゃなあ。