『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

長期的な授業モデル その2

わたしは、授業を考える時に、1年間というスパンで考えるようにしています。
例えば、国語で「読むこと」の学習をする時には、その単元だけではなく、前の「読むこと」の単元や次の単元についても教材を見ておきます。そうすると、子供達にどんな力を付ければ良いのかが見えてくるからです。
前単元にやったことを思いだぜば、何から学べば良いか分かります。それ以上に、前にやって出来なかったことをもう一度やれば良いんだということに気づきます。
また、本単元でできなかったことは、次の単元でやればいいのだということも分かります。
大切なのは、その教材について「深く読むこと」ではないのです。その教材を通じて、例えば「段落」や「要約」ということ学ぶことなのです。それは一つの単元で完璧になんて理解できません。繰り返しの中で身につけていくことなのですから。
段落とはどういうことか。
要約とはどういうことか。
登場人物の心情を理解するとはどういうことか。
そういった様々な学習を、繰り返し学んでいくのです。
そして、国語の中で重要視されていることは、他教科にも繋がっていきます。学習指導要領って物凄く考えて作られているんだなあってことが、読めば読むほど分かります。国語で学んだことが、他教科でも繰り返し活用できるように、指導要領は構成されているんです。インタラクティブ・カリキュラムを始めてから、学習指導要領の凄さが身に染みて分かるようになりました。


一発勝負ではなく、繰り返し学べるというのは、学び手にとって非常に楽です。
繰り返せるということは、ミスが許されるということですから。
ミスが許されない状態での学習は、失敗したくない=やりたくてもやれない に繋がります。絶対にミスをしないための唯一の方法は、やらないことなのです。


つづく