子供達によく語ることです。
不思議なもので、人というのは「分かれる」だけで喧嘩をします。例えば、体育でサッカーをやるのに二つのチームに「分かれる」だけで途端に言い合いが始まる場合もありますよね。
「そっちのチームはずるい。強い人が多過ぎだ!」
「そっちだって!」
なんて感じで。サッカーが始まっても言い争ったままやっている人も、去年はいましたね。でも、体育が終わってしばらく経てばそんな喧嘩はどこへやら。また仲良く遊んでいる、なんていうのも珍しくありません。
授業中も、休み時間も「分かれ」ていると喧嘩をします。男女が分かれているクラスは必ずと言っていいほど文句を言い合っています。
「男子があーだ」
「女子がこーだ」
という感じで。喧嘩をして男女が別々に分かれるのではないんです。別々にいるから喧嘩をするんです。このクラスの男女が仲良くなったのは、一緒に勉強することが増えたからです。
「人は、分かれているだけで争い始める」と頭に入っていると、クラスの中の喧嘩はほとんど起こりません。大抵の喧嘩の原因は、「分かれていること」なんですから。