『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

方法レベル

冬休みの宿題。小1の娘が、引き算の学習に苦しんでいました。
わたしの娘ですので、それほど賢くないのは致し方ないのですが、それにしても苦しみ過ぎだなあと思いながら見ていました。そして、西川先生のこのエントリーを思い出していました。


例えば、「11−9」というようなものに時間がかかります。解けないわけではありません。ただ、時間がかかり過ぎて、本人が疲れてしまうのです。
1学期に学校で「減減法」を習ったようですが、この方法だと10問解くのに1分半かかりました。(宿題で、時間を測って暗算していました。)
仕方ないので、違う方法を教えました。
「11と9はいくつ違う?言い換えると、9にいくつ足したら11になる?」
すると、みるみるスピードアップしました。10問解くのに約30秒。ウチの娘が引き算をやる上では、習った方法が合っていなかったのだと思います。決して、減減法が悪いわけではありません。ウチの娘に合っていないだけです。ただ、ウチの娘だけじゃないだろうとも思います。



これをもって「一斉指導は駄目だ。『学び合い』の方がいい!」という気もありません。『学び合い』であっても同じ問題が起き得ると思うからです。
例えば、「11−9をさくらんぼ計算で解くことができる。」というような課題なら、同じだと感じます。
こういう問題は「方法レベル」のことが「目的」になってしまうから起きます。勉強の目的って何なのか。そのために授業がどうあるべきか。教師はどうあるべきか。そのレベルで考えること、話し合うことを大切にしたいなあと思います。