『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

好き嫌いで判断しない。

今週末は運動会です。
運動会練習といえば、「運動会の開会式は、苦痛でしかない」「集団行動なんて、なんで指導するんだ!」という声を耳にすることがあります。
開会式や閉会式は、もっと自由な雰囲気で良いじゃないか!という考えに、個人的には賛成です。


でも。
好き嫌いで判断しない、というのがわたしの基本スタンス。だって、わたしは、ちょっとだけ変わり者。わたしの「好き」を追求したら危険だという自覚があります。
さてさて、運動会って何のためにあるんでしょうね。そして、なんで集団行動の指導なんてするんでしょうね。
こういう時には、まずは指導要領。

(3) 健康安全・体育的行事
心身の健全な発達や健康の保持増進などについての関心を高め,安全な行動や規律ある集団行動の体得,運動に親しむ態度の育成,責任感や連帯感の涵養,体力の向上などに資するような活動を行うこと。(「小学校学習指導要領 第6章 特別活動」文部科学省


ということで、体育的行事を行い、規律ある集団行動を体得させなくちゃいけないのです。けれど、それが「どの程度」なのかは議論の余地あり。各学校で決めて良いのだと思います。
日本体育大学さんレベルなのか、ある程度整列していればOKなのか。それを考えるには、ちゃんと「勉強」しなくてはいけません。
文科省はどう言ってるかというと、「体育における集団行動指導の手引き(文部科学省)」は平成5年以降改訂版が出されていません。指導要領の体育編にもさらっとしか出てきません。ただ、上記の指導要領を見ると、「規律ある集団行動」より先に「安全な行動」と書かれています。
わたしは、マスゲームのような統一感は必要ないけれど、でも、集団で安全に行動できるレベルの指導は求められているのだと判断しています。


となると、どの程度の指導??


もちろん、正解はありません。ただ、好き嫌いを超えて、「ちゃんと考える」ことが大切ですよね。