『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

卒業後

『学び合い』の大切な点に「全員は求めない」ということがあると思います。
というと「全員達成が『学び合い』なんじゃないか!!」と言われそうですが、まあ、ちょっと違うんですよ。


例えば、わたしが「全員ができることの大切さ」を説くとします。
でも、それを全員が理解しろとは求めないのです。
分かる子もいれば、分からない子もいます。
分からない子がダメな子なのでもありません。分からない子がいるからといって、教師がダメなわけでもありません。
それが正常なのです。
ただ、分かってくれる子が一定数は必要です。そして、それが足りなければ、教師の力量不足ということになります。


教師の仕事で大切なのは、一人も見捨てないことの大切さを一定数に理解してもらうことなんじゃないかと思っています。
そして、一定数の中の一部の子には、卒業後、教師の手を離れても、「一人も見捨てないことの大切さ」を確信して行動できるレベルにまで理解してもらいたいと思っています。(結果的に、そうなる過程で、いわゆる学力も確実に高まります。)
大多数は、「あの先生の授業、面白かったな」程度で構いません。そして、一部は「あの先生の授業、変だったな」で良いのです。


かつての教え子の卒業後の言動も、ちょこちょこ見聞きすることがあります。
どうやら、ちゃんと「一人も見捨てないことの大切さ」を忘れずにいてくれている子がいるようです。
非常に嬉しく思います。