『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

『学び合い』が崩れる!?

今日、子供達にも教えたことです。『学び合い』でたびたび経験しているのですが、問題が起こる前兆として「そこそこ頑張っていれば結果が出てしまい、その結果、必死さが失われて集団が緩むこと」があります。


きちんとした『学び合い』を1年経験すれば、ほとんどの子は勉強が苦でなくなります。ですので、そこそこ頑張れば、よほど苦手な学習でない限り市販のワークテストで70〜80点をとれるようになっているでしょう。
それで「まあ、いいや」と思ってしまうと(それは多くの場合、わたし自身が緩んでいることが原因なのですけれど)、80点が70点、70点が60点、60点が50点と、どんどん下がってしまいます。


そうなっていくのは、クラスの中で「まあ、いいや」が広がってしまっている証拠です。
そこそこの結果が出ていれば、まあ、いいや。
あの子が分からなくても、まあ、いいや。
自分ができていれば、まあ、いいや。
点数が下がるだけならまだ良いのですが、そうなると、多くの場合、集団が小グループ化していきます。小さな成功は、小さなグループで十分ですから。
具体的に言うと、学級の中で自由に動き回る子が減り、関係性が固定化していきます。
そうなると、まずはグループに入れない子が出ます。最初に困るのは、一人になってしまった子です。こういう子は、学校内外に何かしらの問題を抱えている場合が多いように感じています。けれど、そういう子も『学び合い』の中で一人で学ぶ力はついていますので、一気に点数が下がるわけではありません。徐々に“教えて欲しいのに教えてもらえない場面”が増え、段々と点数が下がっていきます。
次に起こるのは、グループ間の対立です。目に見えてケンカはしません。でも、小さな諍いがポツポツと起きるのです。(放っておいたら大きな対立に発展するのかもしれませんが、放っておいた経験がないので分かりません。)


わたし程度の力量であっても、このくらいの小さな問題なら力技で解決することは可能かもしれません。
でも、わたしが解決しても、また同じようなトラブルが起こるか、わたしの見えないところで起こるかのどちらかでしょう。
だったら、子供達自身で解決するしかないのだと思います。


じゃあ、どうやって解決するのか。
仲良くしよう^^/  という目標を立てても仕方ありません。
そうじゃないんです。もっと高い目標が必要です。


ということで、スローガン的な「学級目標」ではなく、日々の授業に即した「学習の目標」を子供達と一緒に考える予定です。