『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

先生に決めて欲しい

私のクラスは、平均的なクラスよりも自立した集団だと思います。

が、それでも時々、子供達から「先生に決めて欲しい」と言われる場合があります。
「そうか。この天才の力を貸して欲しいか。どうしても貸して欲しいんだな。仕方ない。この天才の有難い助言をあげようじゃないか。500円でいいよ」
なんて応える時もありますが、ほとんど場合は
「大丈夫だって。先生に決めてもらわなくてもできるって」
と言ってくれる子がいるので、こんな嫌味を言う機会もどんどん減っています。

それでもやっぱり。やっぱり時々は「先生に決めて欲しい」と言われるんです。
それってなぜなのかなあと考えていました。現時点での答えは「その方が楽だから」なんだと思います。教員に決めてもらった方が楽だから、頼む。それだけ。


でも、誰かに決めてもらうってとっても損なことです。問題解決や意思決定に自分の意見が反映されてないってことですから。

ですから、集団全体にちゃんと伝えなくちゃいけないんだと思います。
先生に決めてもらったら、楽はできるかもしれないけれど、でも、損をするよ。それでもいいの?って。

中には、楽ができるんなら多少は損しても構わない、という子もいるでしょう。でも、それは嫌だ、という子もいます。絶対にいます。そういう子がまずは動いて、最終的に全体を巻き込むのが大切でしょう。
でも、もっと大切なのは、教員が持っている「自分が決めたい」気持ちを捨てることかもしれません。こっちの方が、難しいかったりして(笑)。