『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

無言で

今日、ALTと英語活動支援員の先生方がいらっしゃっての授業がありました。その中で行った「英語を使ったカルタ」の活動での出来事です。
こういった学習活動の是非は置いといて。みんなでワイワイと楽しく活動していました。その中で、ある子達の行動が目に留まりました。
仮にA君とBさんとしておきます。
ALTの発音を聞いてカルタを取ろうとしたA君が、ふと手を急に止めました。そして、Bさんがそのカルタを取りました。Bさんは何も言わなかったのですが、でも、小さく微笑んでA君の顔を見ました。A君は笑顔でした。Bさんも笑顔になりました。
A君は複数枚のカルタを手にしていました。Bさんは、1枚しかカルタを持っていませんでした。あくまでも私の推測ですが、A君はBさんに譲ったのでしょうし、Bさんはそれに気付いて有難く受け取ったのでしょう。そして、それをお互いに言葉にせずとも理解し、Bさんは感謝を伝え、A君はその気持ちをちゃんと受け取ったのだと思います。

日常生活の中で「譲る」という姿は珍しくありません。「先にやっていいよ」「これ、どうぞ」。そういう言葉はしょっちゅう耳にします。でも、それを言葉にせずに行うだけではなく、さらにはその後の「ありがとう」「どういたしまして」というやり取りまで、無言で行えるんだなあ。。。この子達はすごいなあ。人ってすごいなあ。そう感じました。

 

同時に。
私は無言で何を伝えているんだろう。
子供達は無言で何を伝えようとしているんだろう。
それを考え、ちょっぴりだけ怖くなったのでした。