『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

第1段階

私が教員に成り立ての頃は、毎日、放課後になると「明日の授業は何をやろうかな」と考えていました。

自分が何をやればよいのか、そして、子供達に何を「やらせれば」よいのか。そればっかりを考えていました。

私はこの状態を、授業の第1段階と考えています。

もう少し具体的に言いましょう。

ワークシートを印刷すれば授業準備が終わったー!と考える段階(だって、ワークシートをやらせればいいから)。「導入でこれを出して、発表させて、まとめをして、練習問題をして終わろう」と考える段階(だって、何をやるか決めておかないと不安だから)。例えば、授業参観や研究授業となると、黒板に色々なモノをペタペタ貼る段階(だって、モノがあれば何をやって何をやらせるか迷わずに進められるから)。そういう状態が第1段階です。

これが悪いわけではありません。多分、ほとんとの人がここからスタートするし、この段階でずっとやっている人も少なくないでしょう。中には、ここにも達していない=授業で何をやるか決められない、なんて人もいたりして(笑)。

まあ、私自身は、こういう段階からスタートし、そして、この段階を抜け出していったのです。

何がきっかけだったのかは分かりませんが、でも、徐々に、授業に対する意識が変化していき、「何をやろうかな」から「何ができるようになればいいのかな」に変わっていきました。私の記憶では、教員4年目の時。となると26歳ですね。研究授業で「大失敗」をしたのがきっかけです。
研究授業の際、まだペーペーだった私は色々な助言を受け入れて、授業を行いました。
が、とてつもなく酷い授業になりました。寄せ集めのごった煮だったのです。その時に「何をやるべきかなんて誰にも分からないし、『良い』とか『これはやるべき』と言われているものをやれば良い授業になるわけじゃない」と悟ったのです。

今になって思うと26歳でそう思えたのは、非常にラッキーでしたね。