子供達は、授業という名のバスに乗りたいと願っています。全員とは言えませんが、小学校入学当初は、圧倒的大多数の児童が、乗りたいはずです。そして、自分は乗れる、と信じていることでしょう。
けれど、実際は、なかなか乗れないのですよ、バスに。
毎回乗れる子は乗れます。でも、乗れない子がいるんです。毎日のように乗れない子が。
毎日、毎日、授業という名のバスが、自分を乗せずに走り去ってしまう。
そのうちに、感じてくるんです。
「このバスは、僕が乗るものじゃないんだ」
そうして、徐々にバス停に並ぶことすらしなくなったのです。
ですから、4月当初は「なあ、一緒に乗ろうよ。今度のバスはちょっと違うんだぜ」と誘ってくれるように求めていました。
でも、もう2学期。
そろそろ、誘われなくてもバスに乗れるようになって欲しいと願います。むしろ、積極的に一緒にバスに乗りたい!と思われる人を目指して欲しい。
もちろん、全員がそうは成れないでしょう。でも、誰もがそうなれる可能性はあると信じています。