『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

教材研究よりも教材の理解

私は最近、「教材研究」をしなくなりました。
その代わり「教材理解」には力を入れています。

この「教材研究」と「教材理解」という言い方は、完全に私が感覚的に分けているもので、厳密な定義があるわけではありません。私は

  • 「教材研究」…完全にオリジナルな教材を見つけ、開発すること。「読むこと」であれば、「こっちの物語の方が、児童の実態に合うな。よし、この物語を使って授業しよう」というように。
  • 「教材理解」…教科書に代表される教材をよく読み、そのねらいと効果を理解すること。「読むこと」であれば、「この物語は、こういった表現の特徴があるから、このねらいに即しているんだな。じゃあ、これを活かして授業しなくっちゃ」というように。

と分けています。あくまで私見なので「」を付けて表記しますね。
「教材研究」は、いくらやってもきりがないと分かったので、あまりしなくなりました。だって、A君に合う教材とB君に合う教材はまったく別物なんですもん。で、A君に合ってB君にはまあまあの教材はC君にはダメ!合わない!みたいなことも当たり前にありますからね。

それよりも、学習指導要領と教科書を読んで
「あー、そうか。この単元では、これは覚えなくちゃいけないんだなあ」
と理解する方が『学び合い』の課題提示には有効だと感じています。だって、単元『学び合い』において、教科書はねらいを達成するための「地図」です。もし、教員が示す目的地と子供達の手元にある地図にズレがあったら、児童は道に迷います。
単元『学び合い』で細かい計画表を出してしまうのは、道に迷わせたくないからでしょう。でも、目的地に到着させたいなら、細かく道順を指示を出すよりも、目的地と地図を一致させる方が有効じゃないかな。
ということで、もっぱら「教材研究」よりも「教材理解」をやっています。


11月に、「みゆき会」でセミナーを行います。
そこで、私は「教材理解」の話をしたいと考えています。