『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

授業がつまらないから

書籍名等が曖昧なので、詳細は書きませんが、若い頃に読んだ著名な実践家の本に

以前、担任したクラスに、授業中に離席をしたり、学習活動に参加しなかったりする子がいた。でも、その子は「良い授業」の時にはちゃんと学習する。その子も学習するような授業をしなければならない。授業に参加しない子がいるのは、自分の授業が悪いのだ。そう考えて、必死に授業の準備をした。その子のおかげで、自分の授業力は向上できた。

という趣旨のことが書いてありました。
それを読んだ時、非常に衝撃を受けました。そうなのか、あの高名な○○先生の授業でさえ、こういうことが起こり得るのか。そういう衝撃です。そして、「授業に参加しない子がいるのは、自分の授業が悪い」という考え方を、20代前半だった私は、素直に「カッコいい」と感じました。

そして、それ以来、「授業に参加しない子がいるのは、授業がつまらないからだ」と自分に言い聞かせ、「良い授業をしたい」と念じながら仕事をしていました。

 

その後、『学び合い』に出会い、「授業に参加しない子がいるのは、私が良い関係性を構築できていないから。良い場を作り出せていないから」と考えるようになりました。教材ではなく、関係性で授業を作る、という考え方ですね。

 

が、気が付いたら、その考え方もちょっと変わってきています。
関係性で授業を作る、というのは当たり前として、ある程度の関係性が築けてきたら、その先に向かうためには「つまらない授業」じゃ無理なのだと気付きました。子供達がモリモリ学べていないとしたら、それは、授業がつまらないからなんだなあ。やっぱり授業は「面白い」方がいい。

とは言え、20代の頃に考えていた「面白い授業」と、今考えている「面白い授業」はちょっと違います。

昔は「分かりやすい授業」「できる授業」を目指していましたが、今は「学びがいのある授業」を目指しています。歯ごたえがあって、子供達がちょっと苦しむようなそんな授業。授業は難しい方がいい。

と、今日、「これさっぱり分からん!」「もう一回言ってよ!」「おー!分かった!」とモリモリ学ぶ学級の様子を見ながら、しみじみと考えていました。