『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

楽しい時間

今日は学芸会でした。

勤務校では、6年生は伝統的に「劇」に取り組みます。が、今年は何をやるかは子供達に任せました。

喧喧諤諤の議論の末に子供達が選んだのは、劇とダンス。某ゲームキャラクターを題材にした演目でした。中には

「ゲームを題材にした劇は、先生が駄目っていうかも」

と考えた子供もいたようです。でも、私の答えは、問題無しのオッケー。だって、子供達は「幼稚園児から大人までなるべく多くの人々に楽しんでもらいたい」という真っ当で深い考えを持って選んだのですから。(勤務校では、隣接する幼稚園の「お楽しみ会」と合同で学芸会を開催するのです。)もちろん、自分達が楽しみたい!という理由も大きかったでしょうけれどね。それも、大切です。 むしろ、ストーリーを練り、脚本を書き、衣装や大小道具を作り、演出も自分達でやるのですから、この上ないくらいの「学習」になりますよね。まあ、厳しいのは時数くらいのもんです。

 

さて、今日の本番。

子供達が望んだように、幼稚園児から大人まで大いに楽しんでもらえました。そして何よりやっている子供達が楽しそうでした。ある保護者さんからも

「今まで、こんなに楽しそうに劇をやる6年生を見たことがない」

と言って頂きました。ボスからは

「6年生は『やらされてる感』がないのがいい」

と評して頂きました。どちらも心から嬉しい言葉です。

私の仕事は効果音を流したくらいで、半分観客気分。楽しく観劇していました。

 

が、正直なところ、非常に疲れました。子供達を信じて任せる、というのはとっても悩むし、耐えるし、体力を消耗します。自分で全部やる方がよっぽど楽です。今回、ある衣装を子供達が上手く作れず苦しんでいたんですが、それを私がどこまで手伝うかを、夜中の3時まで悶々と悩んだくらいに「任せる」のは苦しいのです。「任せたんだから、できなくても知らないもーん」と言える人もいるのかな。私には出来ないな。

 

子供達に「無難な題材の劇を上手に上演させる」ことを選べば、もっと楽なのに。寝られないくらい悩むより、どんどん自分で用意しちゃう方が私の自己満足度は上がるのに。でも、そんなことをしても、もう楽しめないんですよね。

自分の知らないところで、子供達があれこれ考え、私の知らないうちに様々な演出や小道具を追加していくのが、私には何より楽しい時間なのです。

 

さてさて、「大嫌い」な大きな行事が一つ終わりました。よかったよかった。この労力を勉強に使わせてもらえれば、「学力向上」も「学級作り」も、もっと楽なのになー。

 

誤解のないように追記しておきますが、「大嫌い」なのは、大きな行事はめちゃくちゃエネルギーを消費するするというだけで、もちろん、仕事は仕事として、ちゃんとやるべきことはやりますからね。