『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

2学期終了

今日は終業式。当然ながら、通知票を渡した。

一人一人と話をしながら手渡すのが私のいつものやり方だ。全体では「冬休みの計画表」を作成している時間に、ちょっと寒い廊下で一人ずつ呼び出し、話をしながら渡した。
成績が下がってしまった子には、ちゃんとその理由を具体的に話す。
「あの単元のあの学習がちょっと苦手だよね」
「あの時期に学習に集中できなかったのが、ちょっともったいなかったね」
なんて感じで。もちろん、全てがダメだった子はいないから、良かった点は褒める。そして最後には
「だから、3学期にはそこを克服すれば上がるよ」
と伝えるようにしている。


成績が上がった子には、その子の何を評価しているのかを伝えるようにしているのだけれど、面白いのは上がった子ほど、褒めても、「いや、まだまだです」と言うのだ。「もっと上げたい」「物足りない」と言う子も少なくない。大した意欲である。「これだけ上がったら、もう少し喜べよ」と言っても、喜ばない子もいた。
今回、そういう子達に共通して伝えたのは
「だったら、もっと多くの人と関わるといいね。自分の力で頑張れる範囲には限界があるから、もっとどんどん教えたり聞いたりして教室を回らないと、これ以上は難しいかもしれないよ」
ということ。どのクラスにも当てはまるとは言いきれないが、「もっと勉強を頑張りたい」と思っている子は、まずは一人でやる時間が増える傾向にあると感じる。それである程度は点数もレポートの質も上がるのだが、やがて限界がくる。その限界を破るには「より多くの人と関わる」ことが不可欠なのである。

逆に言えば、限界を感じた時に、人はより多くの人と関わろうとするのだろう。
「もっと上げたい」と言っていた子達が、3学期にはどう変わるか。それとも、変わらないのか。今から楽しみである。