『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

誰にでもできる

私は過去にとある所から依頼されて、一単元分の指導案を書いたことがあります。依頼の趣旨は、「教員経験年数が3年未満の方でも、これを見ながら授業ができる程度の難易度でお願いします」ということでした。それを踏まえて、学習活動の量はやや少な目、でも、学習指導要領のねらいからは外れないように注意しながら、指導案やワークシートを作成しました。「誰にでもできる」ものを、と心がけて作ったつもりです。


ただ、本当にそれは本当の意味での「誰にでもできる実践」でしょうか。まあ、「経験が少ない方でもできる授業」かもしれませんが、逆に言うと、ある程度のキャリアを積んだ人には「物足りない実践」でしょう。そして、物足りなさを感じるのは、教員だけではないと思います。子供達だって「もっとできるのに」と感じる子がいるはずです。

ということを踏まえつつ、私は原稿を書く時には「経験が少ない方でもできる授業」という意味で「誰にでもできる」を心がけています。「誰でも満足」ではないのは分かった上で。
だって、授業づくりの本を読む人は困っている人や悩んでいる人や助けが欲しい人が圧倒的に多数でしょうから。「俺ってすごいだろう」という原稿を書いたって、人様の役に立たなければそれは存在しないのと同じだろうと思うのです。
ただ、難しいんですよね、「誰にでもできる」は。大切なことを簡単に表現しなくてはいけません。「俺ってすごいだろう」という原稿の方が楽です。スラスラ書けます。

 

ややもすると「誰にでもできる」を馬鹿にしてしまっていた自分がいます。
でも、難しいです、本当に。